ヴァールヴァイクのバエスセン【写真:Getty Images】

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オランダ2部、ヴァールヴァイクのGKバエスセンが同僚の同点弾に大興奮

 サッカー・オランダリーグで、劇的ゴールに興奮したGKがファンの集結するスタンドに飛び込む珍事が発生。決定的瞬間を捉えた映像を地元メディアが「この後、どうなったのかご存知?」と一文を加えて紹介すると、「なんて美しいゲストなんだ」「見て良かった映像」と話題を呼んでいる。

 実に豪快な“ダイブ”だった。ゴールの殊勲者から主役を奪ったのは、RKCヴァールヴァイクのGKエティエンヌ・バエスセンだ。

8日に行われた2部エールステ・ディビジ第8節のデン・ボス戦。0-1とビハインドで後半アディショナルタイムを迎えたヴァールヴァイクは、左サイドの敵陣深くで得たFKにGKバエスセンもゴール前に上げて勝負を懸ける。キッカーのクロスに身長185センチのDFインゴ・ファン・ウェールトがヘディングシュート。相手GKに弾かれたボールはクロスバーに当たってこぼれたが、すかさず反応したファン・ウェールトが再び頭で合わせてゴールネットを揺らした。

 アディショナルタイム4分の表示に対し、ゴールが決まった時点でタイムはすでに5分を経過。ホームチームのあまりに劇的な同点劇に地元サポーターは大きく沸いたが、“本当のショー”はここからだった。

殊勲者を差し置き観衆の中でダイブ…熱狂姿はSNSを通じて世界中に拡散

 ゴールを決めたファン・ウェールトは、両手を広げてゴールライン際を駆け抜け、メインスタンド側のサポーターの元へ。その瞬間――。「背番号1」が内側から猛スピードで先頭に躍り出て、殊勲者を差し置いてジャンプ一番スタンドに飛び込んだのだ。その後、チームメイトたちもフェンス際に集まり、ファンと抱き合って喜びを分かち合ったが、スタンドの中にまで入ってもみくちゃとなったのはGKバエスセンだけだった。

“歓喜の舞”とでも言うべき光景に、衛星放送「FOXスポーツ」オランダ版は公式インスタグラムに「このGKが観客席に飛び込みゴールした後、どうなったのかご存知?」と投稿。ファンからは温かい反応が寄せられた。

「なんて美しいゲストなんだ」
「見事なダイビングで飲み込まれていったな」
「見て良かった映像」
「皆に愛されるプレーヤー」
「ファンを元気づける存在」
「GKの爆発的な喜び方がこのゴールの重要さを物語っている」

 オランダ誌「Omroep Brabant」電子版も、「RKCのGKが観衆の中に飛び込んでインターネット上を賑わせている」と特集。「バエスセンは勝利に熱狂した。大喜びする姿はFOXスポーツのカメラに記録されており、ソーシャルメディアを通じて広く拡散された」と記すとともに、「フェイスブック、インスタグラム、そしてワッツアップ…。尋常じゃない。どれだけ多くの人がやっているんだ。僕の電話は本当にパンクしそうだ」とバエスセンが反響の大きさに驚いているコメントを紹介している。

 微笑ましい反面、一歩間違えば怪我をするリスクもあったシチュエーション。今回は事なきを得たが、「引き分けではなく、勝利していたら…」と思うと末恐ろしい出来事だった。