北朝鮮が4月に平壌で開いた故金日成(キム・イルソン)主席生誕記念軍事パレードで公開した特殊作戦軍=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】北朝鮮・朝鮮人民軍の特殊戦部隊が、山の斜面を駆け下りて滑空するパラグライダーを新たな韓国侵入手段として活用しようとしていることが10日、分かった。

 韓国の国会国防委員会や国防部、軍合同参謀本部などによると、北朝鮮軍の特殊戦部隊は先月半ば、パラグライダーを使って韓国の韓米連合司令部を奇襲し、制圧する訓練を数日間繰り返し行ったとされる。

 パラグライダーは操作が簡単で装備の重さも3〜4キロしかないため、特殊戦部隊員が背負って山に登り、韓国を奇襲する手段として活用できる。

 北朝鮮軍は特殊戦訓練場に韓米連合司令部の模型を設置し、陸軍第11軍団と前線軍団の軽歩兵師団と旅団、狙撃旅団、海軍と航空軍、反航空(防空)軍所属の狙撃旅団などで構成された特殊戦要員が数チームに分かれてパラグライダーでの奇襲訓練を行ったとされる。

 北朝鮮の要員が特に夜間にパラグライダーで韓国に侵入する場合、韓国軍のレーダー網で捉えるのは難しいとみられる。

 韓国軍の消息筋は「パラグライダーは音もなく低空を飛ぶため、無人機と同じような奇襲効果を得ることもできる。北の特殊戦部隊は限られた物資を使い奇想天外な方法まで持ち出している」と話した。北朝鮮の無人機はこれまでたびたび韓国に侵入したが、軍のレーダーには捉えられなかった。

 別の軍消息筋によると、北朝鮮軍のパラグライダー奇襲訓練を受け、韓米両軍はヘリコプターで仮想の敵の飛行体や航空機を探知・追跡・撃墜する訓練などを先月末に実施したという。