山大地は激励に訪れた中村俊輔の前で得意の一発芸を披露したという。偉大な大先輩の反応は…【写真:舩木渉】

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 U-17日本代表は9日、翌々日(11日)のU-17W杯グループステージ第2戦・フランス戦に向けて練習を行った。

 前日のホンジュラス戦に先発した11人と、交代で早い時間から出場していた奥野耕平、池高暢希は宿舎内でリカバリーに取り組み、彼らを除いた8人がピッチに出て調整した。

 人数が少ない中でも精力的にトレーニングメニューをこなし、時に大きな声を出して練習を盛り上げていたのはDF山粼大地だ。約1年ぶりの招集でW杯メンバー入りを果たしたムードメーカーである。

「もうみんなと仲良くなって、いい感じで馴染めています。サッカーしている時とか、オフの時もみんな仲良く話してくれて、本当チームに溶け込みやすくて、いい環境でサッカーに取り組めていると思います」

 関西出身の選手も多く、誰もが「うるさい」と認めるチームにおいても山粼の存在感は際立つ。「一発芸とかの空気になったら、とりあえず僕ですね」と、本人は言う。自分から前に出ることもあるようだ。

 そんな山粼は、国内での直前合宿中のあるエピソードを明かしてくれた。

「中村俊輔選手が来てくれて、その時に『質問なんかあるか?』みたいな時に、そこで一発芸して。質問を考えたんですけど、思い浮かばなくて、謝罪の一発芸をしました」

 なんと偉大な大先輩の前でも一発芸を披露したという。中村の反応について山粼に尋ねると「いや、本当よくて」と、満足げ。世界での戦い方を知るレジェンドは「こういうのも大事だ」とムードメーカーの強靭なメンタリティと、その重要性に太鼓判を押したそうだ。

 もちろんピッチ内で戦うことも忘れていない。山粼は「ホンジュラス戦は出場することができなかったんですけど、出られなかった時に落ち込んでいる暇はないと思うので、1日1日を無駄にできないし、早くセンターバックの(菅原)由勢だったり(小林)友希だったりを追い越していかなければいけないと思う」と、鋭い眼差しで語る。

 前十字じん帯断裂から1年以上のブランクを経て復活を遂げた不屈の男は、「心の準備と体の準備をしっかりして、もう怪我とかはしたくないので、しっかりいい状態で試合に入れたらいいかなと思います」と言葉に力を込めた。

 次の試合で日本は、グループステージ初戦で同様に大量得点を奪ったフランスと対戦する。決勝トーナメント進出に向けた重要な試合で山粼に出場機会は訪れるだろうか。

(取材・文:舩木渉【グワハティ】)

text by 編集部