タクシー会社が犬を乗せることを嫌がる理由

タクシーの運転手さんが、犬連れのお客さんを嫌がるには、いくつか理由が考えられます。
例えば、「次に乗せるお客様に迷惑がかかる」「運転手が犬アレルギー」「運転手が犬嫌い」など。
けれど、実際は法人タクシーの場合は、キャリーやケージに犬を入れておけば、乗車拒否されることはないようです。
問題は、個人タクシーの場合です。個人タクシーならではの温かい対応をしてくれるドライバーさんもいらっしゃるかも知れませんが、逆に個人的に犬が苦手なドライバーさんや、犬と一緒にいるだけで具合が悪くなってしまう人もいるかもしれません。
なんの準備もせず、いざ、手配したタクシーに乗り込もうとしたら、「いや、犬は困ります…」と断られたら、断ったドライバーさんも心苦しいでしょう。それに、こちらも不快な気持になりますよね。
「お金を払って乗るのだから」と傲慢になるのではなく、ペット連れの私たちの方も「タクシーを利用する際のマナー」を知っておくと、タクシーのドライバーさんも私たちも、お互い嫌な気持ちなるのを避けることが出来ます。
では、愛犬を連れてタクシーに乗る際は、どんな事前準備をし、どんなことに注意するべきなのでしょうか?

タクシーに乗せる時の事前準備

予約時に「犬を乗せる」ことを伝える

タクシーを手配する際、必ず、「動物を乗せる」ことを伝えておきましょう。
その際に、そのタクシーに乗るために必要な条件、例えば、「ワンちゃんは、ケージか、キャリーに入れて下さい」「体重は何キロのワンちゃんですか?」など、タクシー会社からの指示や、質問がされることと思います。

乗車の2時間前までに食事を済ませる

自家用車に乗せる時は、もし、車内でおう吐しても、自分達だけで処理でき、誰にも迷惑はかけません。
しかし、電車やバスなどの公共交通機関を利用する際、例えケージやクレートの中でも、犬がおう吐してしまったら、そのニオイが車内に立ち込めて、他の乗客に非常に不快な思いをさせて、迷惑をかけることになります。
タクシーでも同じことが言えますし、また、タクシー会社によっては、次の乗客に迷惑がかかるだけではなく、吐しゃ物や、排せつ物、抜け毛などで座席を汚してしまった場合、清掃代が請求される場合もあります。
そんな悲惨な状況を避けるためにも、緊急の場合でない限り、タクシーに乗る予定がある時は、普段の食事の半分程度の量の食事を乗車2時間前に済ませておきましょう。

トイレは出発直前に済ませる

緊張して、おもらししてしまうコもいるかも知れませんが、なるべく移動中のクレートの中で粗相をしないように、トイレは出発直前までに確実に済ませておきましょう。

乗り物酔いをする子は、酔い止めの薬を飲ませておく

何度か乗り物に乗って、乗り物酔いをするクセのある子は、獣医さんに乗り物酔い予防の薬や、乗り物酔いをした時に対処する薬などを処方して貰いましょう。
乗車前に飲む必要があるなら、あらかじめ飲ませておけば、安心ですね。

ニオイがしないように、前日にはできればシャンプーを

あらかじめ予定が決まっているのなら、できれば前日にシャンプーをしたり、ていねいにブラッシングをしておきましょう。
世の中の人、全てが犬が好きなワケではありません。
私達にとったら、愛しい大好きなニオイでも、犬がキライな人にとったら、かすかな残り香でも、「犬くさい」「獣臭がする」と不快な思いをするかも知れません。
タクシーのドライバーさんにとって、お客様は私達だけはありません。
次に乗る人のことも考えて、乗車の準備をしておきましょう。

タオル、ウエットティッシュ、ペットシーツを多めに用意しておく

乗車中の粗相はしないに越したことはありませんが、備えあれば憂いなしです。
タオルは、ケージを覆って、愛犬を落ち着かせることもできますし、ウエットティッシュ、ペットシーツなどは、シートは床を濡らしてしまった時に対処できます。

タクシーに乗せる時の注意点

吠えないように

乗車中、ひっきりなしにワンワンと大きな声で吠えていたら、ドライバーさんの気が散ってしまいます。いくら運転のプロとはいえ、犬の吠え声で、運転中の音が遮られると安全運転を心掛けていても、やはり集中力が欠けてしまうでしょう。
もしも、緊張や、慣れない環境におびえて爆吠えしてしまう時は、外の様子が見えないようにケージに布をかけたり、硬いガムなどを与えたりして、愛犬の気持ちが落ち着かせましょう。
また、眠くなるように、乗車する前に家の中で遊ばせ、ある程度疲れさせておくのも効果的です。

必ずケージか、キャリーに入れて

個人タクシーのドライバーさんによって、小型犬ならスリングでも構わない、と言ってくれる場合もあるようですが、基本的には、次のお客様を乗せることも考慮して、必ずケージか、キャリーに入れて乗車しましょう。
キャリーの中には念のため、必ずペットシーツも一緒に入れておきましょう。

長距離移動の際は、必ず休憩を取って貰う

2時間以上タクシーに乗る場合は、ドライバーさんの疲労回復はもちろん、ずっと狭い場所に閉じ込められている愛犬のリフレッシュのためにも、2時間に一回は必ず休憩を取って貰いましょう。

まとめ

世の中の人すべてが、犬が好きなワケではありません。「犬を飼っている人は犬の事が一番で、非常識だ」「犬を飼っている人はマナーが悪い」などと非難されるのは、やはりどうしてもわが子同然の愛犬が一番、という気持ちがあまりにも強すぎるため、ついつい、周りが見えなくなってしまうことも否めません。けれど、人間社会で生きている以上、まずは嫌な思いをする人がいないように気配りするのも、私達愛犬家の務めだと思います。
「タクシーに愛犬と一緒に乗る」という行為一つとっても、ほんの少し、ドライバーさんや、自分達の次に乗るお客様のことまで考えて、気配り出来るようになりたいですね。