■東海大学、青学の連覇をストップ

 大学3大駅伝の一つである出雲駅伝が9日、開催された。注目は青山学院大学が連覇を達成するか、東海大学がストップするかという所だった。東海大は関颯人を始めとして6人中5人が2年生という布陣で注目を集めていた。

 1区で東海大がトップに躍り出ると、一度はトップを譲るものの5区で唯一の3年生三上嵩斗が意地の走りで青学大を引き離すと、6区の関が圧巻の走りで差をさらに広げ圧勝した。東海大は6人中4人が区間賞を叩き出し、強さを見せつける形で優勝。これにより、昨年大学駅伝3冠を達成した青学大の連覇を阻み、新たな時代の幕開けを予感させた。

■スピードランナーをずらりとそろえた東海大学

 今年の東海大は「速いランナーをそろえた」という印象を植え付けたことだろう。短い区間が多い出雲駅伝のため「先手必勝」が求められた。青学大は2枚看板である2区田村和希、3区下田裕太のところで東海大に差を付けたいという目論見だった。3区下田がトップに躍り出るもわずか5秒差しかつけることが出来なかった。そこで勝負が決まってしまったと言っても過言ではないだろう。

 東海大は4区鬼塚翔太、5区三上、6区関の3人が区間賞を獲る走りで他を寄せ付けなかった。この3人はもちろんのことメンバー全員にスピードのキレがあり、終始落ち着いた走りをしていた。特にアンカーの関に至っては最初の2キロで青学大に20秒以上も詰められるも、後半はきっちり差を広げていて最終的には青学大6区橋詰大慧に1分近くの差をつけた。

■全日本駅伝、箱根駅伝が面白い展開に

 レース結果を踏まえると、青学大と他校との力の差がそこまでないことが分かった。長い距離、層の厚さだとまだ青学大有利かなとも思えるが去年ほどの差はない。優勝した東海大を筆頭に、日本体育大学、順天堂大学、東洋大学も十分に優勝を狙える存在である。

 昨年は1強である青学大をどのチームが止めるかという所に焦点が集められていたが、また「駅伝戦国時代」に突入したと言ってもいいだろう。2年生中心のチームでスピード豊かな東大のランナーがスタミナも兼ね揃えていたら、今度は東海大1強時代になる可能性もある。

 箱根駅伝まであと2カ月半以上あるがここからコンディションを上げ、スピードに磨きをかける、あるいはスタミナをアップさせるという各校の戦略が見ものだ。