米メディアがラスベガス銃乱射事件のスティーブン・パドック容疑者と特定した写真。運転免許証の写真とみられる(撮影日・撮影地不明)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)で銃乱射事件を起こしたスティーブン・パドック(Stephen Paddock)容疑者(64)について、米CNNテレビは9日、ビデオポーカーにのめり込み、精神安定剤の「バリウム(Valium)」を服用していたと報じた。

 CNNの報道は、捜査当局がいまだに犯行の動機を特定できずにいるパドック容疑者に関する新たな情報を提示している。今月1日に起きた事件では58人が死亡、500人近くが負傷した。

 CNNは、パドック容疑者がホテル「コスモポリタン・オブ・ラスベガス(Cosmopolitan of Las Vagas)」を相手取って起こした民事訴訟で、2013年に行った証言の録取書の複写を入手。同容疑者が自身の人生について自分の言葉で語った初の資料だと伝えている。同容疑者は2011年の宿泊中に通路で滑って転んだとして同ホテルを訴えたが、最終的に敗訴したという。

 97ページに及ぶ録取書によると、同容疑者は「世界一のビデオポーカープレーヤー」を自称。2006年には平均して「1年365日、1日14時間」賭博に興じていたとして、「自分ほど高額かつ長時間のプレーをした者はいない」と述べていたほか、「夜通しギャンブルをして日中に眠る」とも語っていた。

 さらに容疑者は、マシンでボタンを押すたびに「100〜1350ドル(約1万1000〜15万円)」勝ったと証言。一晩に100万ドル(約1億1300万円)を稼ぐこともあったものの、自分にとっては大した額ではないと話していた。

 ギャンブルに巨額を投じるいわゆる「ハイローラー」だった同容疑者はホテルに長期滞在することが多く、部屋は「95%の割合で」無料で提供されていたと説明。ホテル内をナイキ(Nike)の黒のスウェットパンツにビーチサンダルといういでたちで歩き回っていたと語っていた。

 パドック容疑者は経済的余裕があったにもかかわらず、ウエートレスにチップをあまり渡したくないという理由で、ハイローラーのエリアに自分の飲み物を持ち込んでいた。

 容疑者は、自分は精神衛生上の問題は抱えておらず、依存症の既往や犯罪歴もないと証言。しかし「楽に診察が受けられた」医師から、抗不安薬のバリウムの処方を受けていたことを明らかにしている。

 この文書の中では、パドック容疑者がテキサス(Texas)州で銃携帯許可証を保持していたことを認めたこと以外、銃に関する言及はなかった。CNNによると、文書は連邦捜査局(FBI)に提出されたという。
【翻訳編集】AFPBB News