国際社会の制裁で著しい外貨不足に陥っている北朝鮮だが、朝鮮労働党や軍、行政機関の幹部の贅沢三昧には変わりがないようだ。北朝鮮の各機関や企業の活動拠点となっている中国遼寧省の瀋陽では、北朝鮮の幹部が韓国製品を爆買いしていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

RFAは現地の情報筋の話を引用し、瀋陽のコリアンタウン、西塔周辺に住む北朝鮮の幹部たちが、市内の百貨店で中国でも金持ちしか買わないような高価な韓国製品を爆買いしていると伝えた。

西塔には朝鮮族百貨大楼と韓百商場という中規模の百貨店があり、少し離れた瀋陽北駅の北側には韓国系のロッテ百貨店がある。彼らはこのようなところでショッピングを楽しんでいるようだ。

情報筋は、彼らの所属はわからないとしつつも、胸に幹部用の金日成バッジをつけているため、幹部だということはわかると述べた。

購入しているのは、韓国製の高級化粧品、電化製品、生活必需品などだ。子ども用品、家具、医薬品、毛布も買い漁っている。多額の米ドル紙幣を持ち歩き、値切ることもなく言い値で買っている。

瀋陽市内には、七宝山ホテルなど北朝鮮系のホテル、レストランなどが多く存在するが、核実験とミサイル発射実験が相次いでいることを受け、瀋陽市民の対北朝鮮感情が悪化したこともあり、いずれも儲かっていない。

そこに加えて中国商務省は先月28日、北朝鮮に対する国連安全保障理事会が採決した制裁決議2375号を受け、北朝鮮の個人や団体によって中国国内に設立された合弁企業などに対し、来年1月までの閉鎖を命じた。

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このような状況下での爆買いについて別の情報筋は、金正恩党委員長がトランプ米大統領に向けて強硬姿勢を示した声明の発表後に始まったことを根拠に、10月10日の朝鮮労働党創建記念日に、金正恩党委員長が高級幹部に渡す贈り物の調達ではないかと見ている。

その一方で、贈り物として子ども用品、医薬品を買うのは不自然だとして、多くの人が首を傾げているという。