ネパールの首都カトマンズで、初登校の日に教室で着席するマティナ・サキャさん(中央、2017年10月9日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】(訂正)ネパールの首都カトマンズ(Kathmandu)で9日、思春期を迎えたことで生き神「クマリ(Kumari)」を退任したマティナ・サキャ(Matina Shakya)さん(12)が学校に初登校した。マティナさんは3歳で親元を離れ、9年の間クマリの地位にあった。

 以前の厚い化粧を落とし、緑色の制服に身を包んだマティナさんは他の生徒たちと同じく、カトマンズ市内にある学校に徒歩で登校した。クマリだった頃に多くの人々の注目を集めた過去を少しばかりしのばせるかのように、学校の外では同級生や教師たちが音楽を演奏したり、旗を振ったりしてマティナさんを歓迎した。

 クマリはヒンズー教の女神「タレジュ(Taleju)」の化身と考えられており、数世紀にわたる伝統として思春期を迎える前の女児が選ばれ、カトマンズ中心部の宮殿に暮らすことになっている。

 また、宮殿からの外出は年に13回、特別な祝日の時しか許されないため、クマリは学校に登校することができない。それゆえ初潮を迎えて退任した後、社会生活になじむことに苦労する例も多い。

 その一方で、マティナさんの父親は以前彼女が保育施設に通園していたと明かし、娘が新しい生活に適応できると確信していると語った。

 AFPの取材に対し父親は、「娘が良い環境で学校に通い、より良い生徒になるよう願っている」と心境を語った。

 マティナさんは2008年にクマリに任命され、自宅を離れて特別に任じられた付き人に身の回りの世話をしてもらっていたが、思春期に近づいているとして先月退任。新たに3歳のトリシュナ・サキャ(Trishna Shakya)ちゃんが任命された。
【翻訳編集】AFPBB News