ナシの魅力といえば、かぶりついたときに感じるみずみずしさとすっきりとした品のよい甘さ。そして、シャキシャキとした心地よい歯ごたえ。じつは、この旬の味覚をさらにおいしく楽しむためのコツがあるのをご存知ですか?


追熟しないナシは、早めに食べるのが正解!冷やしすぎにもご注意を!

「店で選ぶ際は、色が均一で丸く形が整っているものを選ぶことが大切です」とアドバイスするのは、ナシの生産・販売を行う「大庄園」の湯浅光雄さん。色にムラがあるものや、片側だけが大きく形がゆがんだナシは、実に甘い部分と味の薄い部分がある場合があり、避けた方が無難です。

食べるときのちょっとした工夫でも、おいしさが変わります。

ナシは基本的に追熟することはありません。「つまり、ナシはメロンやバナナのように、時間をおくことで甘さが増すことはないのです。一般的に、ナシは完熟に近い状態で収穫され、小売店で売られているので、買ったら早めに食べるのが正解!また、冷やしすぎると甘みを感じにくくなってしまうため、食べる30分前には冷蔵庫から出しておきましょう」。

ちなみに、ナシの皮の近くはとても糖度が高いそう。「したがって、できるだけ皮は薄くむくことをおすすめしたいですね。逆に芯の付近には酸味があるため、少し多めに切り取った方が、甘さをより楽しめます」。むいたナシを食べきれない場合は、密閉容器に保存を。品種によっては切ったあとに茶色に変色するものもありますが、リンゴのように塩水につけるのはNG!

また、完熟の状態で収穫されるナシは、常温保存すると傷みやすくなることもあり、注意が必要です。

「買ってすぐ食べないなら必ず冷蔵庫に入れておくようにしましょう。ただし、そのまま入れると乾燥してナシのみずみずしさを失うので、ビニール袋に入れるのがベターです。買ってすぐに食べるのに比べて、味は落ちてしまいますが、2週間程度は傷まずに楽しめますよ」。

ナシはそのまま食べるのがいちばんおいしいものですが、どうしても食べきれない場合には、ジャムやコンポートにするのもあり。ほかの果物に比べて、ナシは味が単調なので、レモン汁やワインを入れて、酸味などの複雑さをプラスするとよいでしょう。

いかがでしたか? せっかく旬を味わうなら、徹底的においしく頂きたいものですね。

<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>