W杯出場危機のオランダ代表、レジェンドのフリット氏が語る低迷の原因は?

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 国際大会で常に注目を集めてきたオランダ代表が、ユーロ2016に続いてワールドカップも予選敗退となる危機に陥っている。この状況について、現役時代にフェイエノールトやミランなどで活躍した元代表のレジェンド、ルート・フリット氏が低迷の原因について言及している。6日のドイツ誌『シュポルト・ビルト』のなかで、現在のオランダサッカーの現状を分析した。

 現在オランダ代表のアシスタントコーチを務めているフリット氏によれば、若手選手の海外流出が最も大きな原因だという。「我々の最大の問題は、若い選手たちがあまりに早く海外に渡ってしまうことだ。16歳や17歳で海外に行き、ティーンエイジャーにして50万ユーロ(約6600万円)をすでに稼いでしまう。だが、試合には全く出られていない」と指摘。「18歳から21歳までの最も重要な3、4年間を、コンスタントにトップチームでプレーできずに無駄にしてしまっている。これは、悪夢のようなものだ」と話した。

 また、それに関連して「以前は、オランダにいたベテラン選手から多くのことを学べたが、今は22歳の選手がキャプテンを務めている。その選手がそれだけ優れているとも言えるが、経験がある優れた選手たちは、みんな海外でプレーしている。お手本が身近にいないんだ」と国内クラブの選手の空洞化を嘆いている。

 改革がうまく行っているドイツとの比較については、「改革に関してはドイツよりも難しいだろう。ドイツではテクニカルな面さえ改善すれば良かった。これは(オランダの選手の)メンタリティを変えるよりもずっと簡単だ。それに、国内リーグもドイツのほうがずっと強い。給与も良いし、競争のプレッシャーも大きい」と代表の現場からの見方を明らかにした。

 金銭が大きく動く現代サッカーのなかで、優れた育成システムが整備されたオランダならではの難しさがあるようだ。