こんにちは。若松美穂です。主婦業のかたわらエッセイストなどもやりつつ、楽しく、豊かに暮らすためのさまざまな工夫を提案しています。テーブルまわりを中心に、生活のなかの小さな発見をつづっていけたらと思っています。

ずいぶん前から注目されているアドラー心理学。私も勉強会を開催しつつ、自分自身の子育てや家事、日々の自分づくりに役立てているところです。

悪魔のささやきと天使のささやき

アドラー心理学では、自分が無意識に心の中でささやくマイナスの言葉…たとえば「いつもミスばかり」「もう嫌だ」「やる気が起きない」などを〜悪魔のささやき〜と呼びます。また反対に、自分が前向きになることができるプラスの言葉…「やればできる」「大丈夫」「まず始めよう!」などを〜天使のささやき〜と呼ぶのです。

これらの言葉、なんと!無意識に1日5〜6万回もつぶやいているらしい。勉強会の中で参加者同士で言い合うと、とても反響が大きく、悪魔のささやきに当たる言葉ばかり口にしていると(相手に言われると)、事実ではなくてもテンションはグッと下がりますし、逆に天使のささやきが多いと「ホッとする」「そんな気がしてきた!」と前向きな気持ちになれるケースも。

実際になにかで失敗したとして、周囲の人がどんなに自分を励ましてくれても、自分自身が「そんなことはない。もうだめだ」と思ってしまっていたら、みんながくれた励ましは泡となって消え、逆に、「そうだ! みんなの言うとおり。がんばってみよう」と、心のなかでつぶやくことができたら、いただいた言葉たちは、力や勇気に変わるのです。

つまり、気持ちの持ち様は自分次第

この考え方を知ったことをきっかけに、私は日々の生活のなかに、新しく”すること”をひとつ加えました。

なにかというと、「プラスの言葉を、あえて口に出す」ということ。つまり、天使のささやきを心の中だけでするのではなく、声に出して自分に伝えるのです。私たちは、声に出すことで、自分の言葉を自分の耳で聴くことができます。ということは、誰かに言ってもらわなくても、自分の言葉で自分の気分を上げることが可能。それが、次の行動にいい影響を与え、一日を元気に豊かに過ごすことができるようになるのです。

私が具体的に実践していること

まず、朝起きたら伸びをして「さあ がんばろう」と口に出します。


起きるのが辛い朝でも、「起きられない」と口にするより、「起きたら動ける!さあ起きるぞ〜」と自分に声をかけるのです。


お弁当ができたら「ん! なかなかよし。シンプルながら、今日も二女好みのお弁当ができた。間に合ってよかったな〜」。


「今日のサラダは彩りがきれいにできた。おいしそう」。こんな言葉を自分にかけ続けていると、特別なことがなくても、日常の中で、自然と笑顔が増えていくのがわかります。

さらに私の場合、気持ち+作業を口に出すことで、また別の効果も生まれます。それは…

物忘れの確認作業ともいうべき効果

慌ただしい朝に「あれしたっけ?」「し忘れたかも?」とたびたび思うこと、ありますよね。行動を口にしておくことで、これらがちょっと軽減できるのです。
『ヘアーアイロンのコンセント抜いたかな?』という自分への疑問に、「うん抜いた」。


また、使い終わったあとコンセントを抜いて、「これで大丈夫。心配いらない」と言っておけば、口にしたことは覚えているもの。

ほかにもたとえば「ゴミ出しのあと、勝手口のカギは閉めたかな」と不安になったとき。
「閉めた、安心&安全」と、口にしたことを覚えていることで、自分に安心感を与える効果が生まれます。もちろん、大丈夫やOKという言葉も、プラスの言葉として働きます。


外に出たら、「緑が気持ちいい・さわやか〜」。


先日は栗をいただき、「よ〜し、今日は栗ご飯をつくろう。みんな喜ぶぞ〜」と口にしてから栗むきを楽しみました。


このとき、「面倒だな。やりたくなーい」なんて言いながらするのとでは、気持ちの持ち様が全然違います。

やや独り言が多くなりますが(汗)、他人が聞いても、マイナスの気分になることを口にしているわけではないのだから、嫌がられることもほぼありません。私は、「ご機嫌な人がそばにいるって悪くないはず〜」と、勝手に思って言います。やってみた人にしかわからない、自分で気分の気分を上げる術。ぜひお試しあれ!

【若松美穂(わかまつみほ)】
1972年、宮城県生まれ。お金をかけずにセンスと工夫でおしゃれに暮らすカリスマ主婦読者として、生活情報誌『ESSE』や『サンキュ!』などで紹介され、人気者に。2011年、心理カウンセラーの資格を取得。主婦業のかたわら、エッセイストとしての執筆活動のほか、講演、各メディアへの出演など多方面で活躍。気持ちによりそった提案が主婦の熱烈な支持を得ている。「ペンギンのお茶会」「心を癒す講座」は、全国各地で実施され、リピーターとなるファンもいるほど。著書に「カリスマ節約主婦・若松美穂の暮らし上手の小さなヒント」「私と家族のしあわせ時間」(ともに扶桑社刊)など。夫と、大学生、高校生の娘、母親の5人家族。埼玉県在住。
▼Instagramのアカウント「m_wakachin8」