後に世界を制するジダン photo/Getty Images

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かつてイングランドのマンチェスター・ユナイテッドで会長を務めたマーティン・エドワーズ氏が、同クラブで長年にわたり指揮を執ったアレックス・ファーガソン氏との逸話を明かしている。

ユナイテッド公式チャンネル『MUTV』に登場したエドワーズ氏は、ファーガソン監督在任中に当時まだ22歳だったジネディーヌ・ジダンの獲得を進言したことがあると告白。ボルドーですでにその類稀なるタレントを発揮していたフランスの天才は後に世界を驚かせる英雄となるも、ファーガソン氏はダイヤモンドの原石とのサインに奔走することはなかったという。エドワーズ氏によればその理由は“エリック・カントナの存在”だったようだ。

「ジダンがまだボルドーでプレイしていた頃に当時のスカウト担当が契約を勧めてきた。私はファーガソンにもそれを伝えたが、彼はジダンがカントナと同タイプの選手だと考えていたんだ。仮にジダンと契約すれば、カントナの立場に良くない影響があるかもしれないからね。結局ファーガソンは最後までカントナのことを第一に考え続けたよ」

白い襟を立て、時には観客席への襲撃すらも厭わないカントナだったが、ファーガソン氏からの信頼は厚く、ジダンすらもその隙に付け入ることができなかったようだ。だが、その若きMFは後にサッカー界に存在するありとあらゆる栄冠を独占し、この上ない魔法によってすべてのDFを傍観者へと変えた。ファーガソン氏が後悔の念に駆られたかどうか、それは本人にしか分からない。