バヒド・ハリルホジッチ監督が公式会見に臨んだ

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 10日のキリンチャレンジ杯でハイチ代表と対戦する日本代表は9日、試合会場の日産スタジアムで公式練習を行った。練習前にはバヒド・ハリルホジッチ監督が公式会見に出席した。

以下、試合前日のハリルホジッチ監督会見要旨

●バヒド・ハリルホジッチ監督

「この合宿の2試合目が明日行われるが、FIFAランキングではいい順位を持っているチーム。ただ、あまりたくさんの情報がないチーム。映像もここ最近の何試合か見ているが、残念なことに多くのメンバーを変え、監督も代えて臨んでいる。ただ、この監督は私がパリSGにいたときに一緒にいたので、よく知っている人物だ。(ハイチは)チームとしてここ何か月間、プレーしていなかった。ただ、映像を見る限りはかなりフィジカル的なチーム。それからスピードもある。FIFAランキング48位ということでクオリティーが高いことを見せている。我々の目的は勝つこと。試合にたくさん出ていない選手にもチャンスを与えようと思っている。今は本大会に向けて準備している最中なので、たくさんの選手を見たい。チームの多くを変えるかもしれないが、私は勝利を望んでいる。勝つことによって11月の合宿に向けた良い準備になると思う。絶対的な勝利が必要だと思っている。

 この場を借りて申し上げたいのは、明日多くのサポーターに来てほしいということ。噂によると、まだチケットが余っている。まだまだたくさんのサポーターが必要ということ。我々をサポートしてほしいし、選手たちにも“こんなにもたくさんのサポーターに支えられているんだ”ということを感じてほしい。多くの皆さんにスタジアムに足を運んでほしいと思っている。チームが美しい勝利でそれに応えられれば。(サポーターに)前もって『ありがとう』と言っておきたい」

―フランスもドイツもチーム全体の年齢が下がって平均年齢は24歳ぐらいになっている。日本の平均年齢は前回、27.5歳だった。チームの若返りが必要と考えているか。

「全員のことをリスペクトしているが、より良い選手を選びたい。チームは経験と若さを混ぜたほうがいいと思っている。本大会に向けてできるだけ多くの人数を試したい。合宿に呼んで現場で見たいというのもある。新たに呼んだ選手がメンタル的にどう感じるかを見たいし、本人にも感じてほしい。若手が少しおとなしいのかなと思っている。年上の選手をリスペクトしすぎる傾向がある。今でさえ、そのバリアがありすぎるのかなと。私は若い選手に勇気を与え、励まそうと、部屋に個人個人を呼んで話している。若手に自信を持ってもらうためにそういったトライをしている。若手で満足しているといえばオーストラリア戦。勇気があったなと思っている。2、3日寝れないときが続いたが、あの決断は正しかったなと思っている。ただ、あの決断は初めてではない。今野を使ったこともある。彼はそんなに若いわけではないが、彼はあのときクラブでパフォーマンスが良かったので入れた。

 本大会に向けてどういうことをするかというと、多くの選手を見る。海外組のこともよく分かっている。今、注目しているのは国内組でどのような発展をするのかということ。12月にはE-1選手権もある。国内組のいろんな選手を見るチャンスになる。メディアのみなさんにも若手をしっかりサポートしてもらいたいと思っている。若手を使うとリスクがあるのは分かっている。チームの雰囲気は良いと思う。雰囲気は前より良くなっている。合宿でも良いディスカッションができて良い準備ができた。この合宿から本大会が始まっているつもりでいる。選手にはここから8か月、準備していこうと話している。選手とディスカッションもしているが、私は監督としてはかなりダイレクトに言うタイプなので、ダイレクトに言われる習慣がついていない選手もいる。ただ、その選手をリスペクトしていないからそういう態度を取っているのではなく、“もっとできるんだよ”というメッセージだ。国内組の選手に対する“もっとできるよ”というメッセージでもある。本大会に出たいならそれを続けてくれと言っている」

―先発から大きくメンバーを入れ替えるということか。

「私は“決まった先発”という言葉を使ったことはないが、何人かは今までどおりの先発という人もいるかもしれない。来年3月に向け、最終的なチームをそのあたりに決めたい。私には13人から15人、しっかりプレーしてほしい選手がいる。本大会では3試合がかなり短い期間で行われる。2、3試合目で疲労が出て、変更を加えざるを得ない状況が来る。ビッグクラブもそういった傾向にある。パリSGとかは2チーム分ぐらいある。ただ、いつもプレーしているという選手もいる。監督もなかなかいつも出ている選手を外す決断はできないようだが、私はそういった監督とは違うコーチングをしている。スターと呼ばれる選手も疲れているなら外さないといけない。選手がうれしくないと思っても外さないといけない。クラブと代表の監督はやり方は違う。私はどんな選手にも先発は約束していないと言っている。自分は競争に入っていない、アンタッチャブルな存在だと思っている選手がいたら、彼のパフォーマンスはマックスになっていないと思ってしまう。明日は多くの今まで出ていない選手をトライしようと思っている。そういう状況になる。いろんな選手が入る。私はずっと『スターはチームだ』と言っている。選手にもそれは浸透して、いいマインドができていると思う」

―残り8か月はこれまでやってきた戦術の延長線上にあるのか。それとも新しい戦術をつくるのか。

「いろんなオーガナイズにトライしてみたい。頭の中には3つの異なるオーガナイズがある。例えば、3アタッカーなら両サイドがいて真ん中という感じだが、もしかしたら状況によっては2アタッカーで臨むこともある。そのときは2ミッドフィールダーにになる。いろんな状況が来るので、その状況に合わせて使っていきたい。ただ、それぞれのオーガナイズで阿吽の呼吸を呼ぶにはトレーニング時間が必要だ。ホワイトボードで説明するのは簡単だが、トレーニングと試合が必要になる。そうすれば阿吽の呼吸、補足関係、協力関係が出てくる。私がオーガナイズを選んだとき、選手は自分の役割を把握している。すでに選手に渡してある『日本のアイデンティティー』という資料は必ず持ってきてもらっているが、そこには守備で大事なことが書いてある。それをリスペクトしていれば、こないだの失点はなかった」

(取材・文 西山紘平)