満員の観客と共に大いに盛り上がったWANIMA(Photo by 岸田哲平)/(C)SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2017

写真拡大

8月25日〜27日の3日間、山梨・山中湖交流プラザ きららにて開催された野外ロックフェスティバル「SWEET LOVE SHOWER 2017」。ことしも豪華な顔ぶれがそろった同フェスの、初日前半の模様をリポートする。

【写真を見る】SiMのライブでは、PAテントを中心にサークルモッシュが巻き起こる!(Photo by 西槇太一)/(C)SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2017

スペースシャワーネットワークが主催する“夏フェス”である「SWEET LOVE SHOWER」。2007年から山中湖畔での開催となり、富士山を間近に臨むロケーションが人気を集めている。毎年8月末の開催ということもあり、「夏を締めくくるフェス」としてもすっかり定着。ことしも3日間で約6万7000人が訪れた。

山あいにほど近いこともあり、度々雨に見舞われていた同フェスだが、ことしは3日間を通して晴天に恵まれ絶好の「フェス日和」に。アーティストたちもMCでそのことに言及するなど、最高の環境で音楽を楽しめることを観客と共に喜んでいた。それでは、各アーティストのライブをリポートする。

■ BLUE ENCOUNT

まずLAKESIDE STAGEに登場したのはBLUE ENCOUNT。詰めかけた観客の手拍子に呼び込まれる形で登場したメンバーは、自らの手拍子でさらに観客をあおり立てる。田邊駿一(Vo/Gt)の「ヤベェ、超いい景色! 準備できてる? BLUE ENCOUNTです!」という言葉とともに、ライブは「LAST HERO」でスタート。

サビ前に田邊は「行こうぜ!」ともうひとあおり。さらに「歌って〜!」と呼び掛け、観客もそれに応えていく。コール&レスポンスも完璧に決まり、田邊も「ヤベェな」とご満悦の様子。

続く「ルーキールーキー」では、観客の盛り上がりで早くも地面が揺れ始める。「目覚ましの音がラブシャを連れてくる」と歌詞を変えて歌う田邊に、観客からは一段と歓声が。タイトで畳みかけるような演奏ながらも、観客は彼らの“エモさ”で一様に笑顔になっていく。

MCで田邊は「スゲぇ人いる! いやー、みんな元気だな! 当たり前か(笑)。この時間に元気じゃ無いヤツは医務室に行ってくれ(笑)。今日の日を楽しみにしてました。超晴れてるし。このフェス雨多いじゃん? でも、BLUE ENCOUNTが出たら晴れるんです!」と、この日の晴天を自分たちの手柄だとアピール。

そして「今日このステージに立ててるのは、俺たちが一歩一歩上がってきたからだと思います。他のバンドとかどうでもいいです。俺とみんなでラブシャ開会式しませんか!」という言葉から「JUMP」へ。「3・2・1・JUMP!って言ったらみんなで跳んで! 行くよ!」と促され、観客が一斉にジャンプし続ける場面も。

続く「survivor」の後、「行ける? それとも1回やめとく? だったらもっと声出せ! ついてこいお前ら!」と田邊がさらにあおり立てる中、披露されたのは「DAY×DAY」。観客の盛り上がりが一層激しさを増す中、曲のラストでは田邊、江口雄也(Gt)、辻村勇太(Ba)の3人が、観客に負けじと一糸乱れぬヘッドバンギングを展開した。

「ヤバい楽しい! 倒れそう。お前らも一緒かもしんねえ。何人か白目むいてるヤツいた(笑)。でも、フェスに出るたび思うけど、ライブハウスと同じだなって」と、田邊はライブハウスと変わらない観客の熱い盛り上がりに感謝の意を示し、そこから「もっと光を」へなだれ込む。

「これ終わったら現実が待ってるんでもいいんだよ。夏休み終わったら悲惨だっていいんだよ、何が言いたいかって言うと、今日ここに来た皆さんが超カッコイイってことを言いたいんですよ! この曲聴いたら他のステージ行ってもいいよ! でも俺らの曲は絶対後悔させないから!」とまくし立てる田邊に、観客は「もっと光を〜」の大合唱で応えてみせた。

最後は「ラスト1曲、みんなタオル回せ〜! 今日の景色みんな忘れんなよ! 冬でもいつでも、夏に飛び込め〜!」(田邊)という言葉から「SUMMER DIVE」へ。タオルを縦に振ったり回したり踊ったりと、さまざまな指示にしっかりとついてきた観客に、メンバーも納得の表情を見せていた。

■ BRADIO

FOREST STAGEではBRADIOのライブがスタート。「SWEET LOVE SHOWER!OH YEAH!」というコール&レスポンスで観客と意思の疎通を図った後、真行寺貴秋(Vo)の「さあ、夏始めるぜ〜!」という言葉から「Revolution」へ。

真行寺は「SWEET LOVE SHOWER! もっとみんなの声を聞かせてくれ! もっとファンキーな声を聞かせてもらってもいいか! 俺の後に歌ってくれ〜!」と観客に呼び掛け、さらにコール&レスポンスを展開。観客もしっかり応えていく。

続けて「まだまだおまえたちのソウル踊らしてもいいかい? SWEET LOVE SHOWER行くぞ!」(真行寺)とあおりながら「Flyers」へ。MCでは、「ファンキーしてるか? ハッピーしてるか? SWEET LOVE SHOWER、初めて参戦するぜ! こんな真っ昼間から大勢の人が踊れるダンスフロア、最高じゃないですか!」(真行寺)と、観客の盛り上がりに賛辞を。

「心のソウル、煮えたぎってるだろ? 全員最後まで連れて行くんでよろしく!」という真行寺の宣言から、披露したのは「Overnight Superstar」。ディスコ風のファンクサウンドと、真行寺のソウルフルなファルセットで観客を踊らせていく。「みんなのミラーボール見せてくれ!」という真行寺の呼び掛けに応えて、観客が両手を交互に回す動きを見せる場面も。

サマーチューン「スパイシーマドンナ」で畳みかけた後、真行寺は「SWEET LOVE SHOWERありがとう! 山がデカくてさ、みんなの笑顔がキラキラでさぁ、最高のシチュエーションだぜ!」と、初参戦となった同フェスの雰囲気を大いに気に入った様子。

そして「俺たちのたどってきたソウルトレイン、次で終着駅だぜ! 最高のグルーヴだぜ! みんなで踊らないかい!」と、サビの振り付けを観客に説明した後、ラストは「Back To The Funk」。持ち前のファンクサウンドで、最後まで観客を踊らせた。ライブ終了後も、真行寺はマイクを通さずに観客に感謝の言葉を伝え、名残惜しそうにステージを後にした。

■ SiM

続いてLAKESIDE STAGEに登場したのはSiM。前方にぞくぞくと観客が押し寄せる中、MAH(Vo)は「coldrainです、よろしく!」と盟友の名前を口にし、「Blah Blah Blah」からライブをスタート。観客のステップとヘッドバンギングでフロアが揺れ始める中、MAHの「跳べ!」という掛け声に反応し、冒頭から激しい盛り上がりを見せる観客に、MAHも納得の笑み。

続けて「手上げてくれ!」という言葉とともにモンキーダンスをしながら「GUNSHOTS」へ。レゲエを基調としたまったりとしたビートながらも、後半はしっかり縦ノリでフロアを大いに揺らせていく。そのまま「MAKE ME DEAD!」へなだれ込み、MCを挟まず演奏で畳みかける。

その後のMCでは、MAHが「今年もいろんなフェスに出させてもらって、モッシュとかダイブとか厳しいフェス増えてきたと思うんです。まあ、分かる。他の人に危害をケガさせるようなことはよくないと思う。ただ1個謎なのは、かけっこはね。走り回るのは別にいいんじゃねえの?と思うんです。

SiMは初年度から、そこのPAテントの周りを走る人間洗濯機みたいなをやってるんですけど。それはやめた方がいい? 任せますその辺は。皆さん勝手にやったってことで。なんかさ、小学校の避難訓練の時に『おかし』ってあったじゃん? 『おれたち・かけっこ・したいんです』でしたっけ?」とあおり、「Faster Than The Clock」へ。

彼らのライブではおなじみの光景となった、PAテントを中心に観客たちが全力で回る「巨大サークルモッシュ」の光景がモニターに映し出されると、その輪に入らなかった観客からも思わず「おお〜!」という歓声が。MAHも「よくできました。最高!」と観客たちの奮闘を称えていた。

「CROWS」では、「『後ろ見えてるぞ〜』っていうヤツいるけど、それウソだからな! ただでさえちっぽけなお前らが砂粒みたいですよ。でも、声なら届くからな!」と、ライブMCあるあるの実態を暴露(?)しつつ、観客の「ウララウララ」という大合唱を引き出す。「Amy」「KiLLiNG ME」といった鉄板曲も立て続けに披露し、観客も猛烈な盛り上がりで応えていく。

そんな観客の姿に事あるたびに笑顔を見せていたMAHは、「座れ〜! この後HEY-SMITHが違うステージでやるみたいなんで、このまま5分くらいしゃべり続けて、10分くらいキラーチューンやって…。ウソです、HEY-SMITH初めてのラブシャなんで見てあげてください」と、同フェス初参戦の仲間を気遣う一面も。

ラストナンバーは「faith」。「時間が無いから、いつもの倍くらいのテンポでやりましょう」(MAH)という言葉通り、猛烈なアップテンポで演奏してみせ、MAHは「終わり〜! 時間が来てしまった〜。この悔しさは、来年のラブシャで!アンコールがあれば…。アンコールをください。また来年会いましょうさようなら!」とライブを締めくくった。

■ WANIMA

昼下がりのLAKESIDE STAGEにやってきたのはWANIMA。「JUICE UP!!のテーマ」に乗せて現れたKENTA(Vo/Ba)は、「今年もやって来たぜ〜! みんな声出せよ〜! みんなに会いたかったよ〜! みんなと会える夏が来たよ〜! 夏夏夏、ココナッツ〜! 日本で一番、みんなとラブシャが好き! WANIMAです! SWEET LOVE SHOWER、開催しま〜す!」とハイテンションにあいさつ。

ライブは「ともに」からスタート。前方のスタンディングエリアに入りきらないほどの観客が詰めかける中、FUJI(Dr)が「あの雲の向こうから、富士山引っ張り出すぞ〜!」と某アーティストの物まねを披露する場面も。

MCでは、KENTAが「この髪形は、原宿の美容室で『SWEET LOVE SHOWER用の髪形にしてください』って言ったらこうなったの」「東京都在住熊本県出身、谷間です」「今日『行けるか〜!』っていろんなアーティストに言われて、行き疲れてない?」などと語り掛け、観客の笑いを誘っていく。

「オドルヨル」では、KENTAの「跳びはねてっ!」という掛け声に合わせて、観客も一斉にジャンプしてみせる。それを見たKENTAは「フェスっぽくなってきました!」と、盛り上がりに自身も高まってきている様子。

続けて「今日一日くらいはとびきりの笑みで帰ってください!」という言葉から「Hey Lady」へ。「夏はあっという間に終わるよ! あーって言って。今年一番(の声量で)行くよ! 聞かせてちょうだい!」という声に応えた観客の大合唱に、KENTAも「今年一番出たんじゃ無いか」と満足げ。

そして、「こんなに歌ったりしてくれてありがとう。まだ今日一言もしゃべってないギターのKO-SHIN、お前から曲紹介しろ!」(KENTA)と促されたKO-SHINが、なぜか唐突に下ネタでボケる中、披露されたのは「THANX」。またしても大合唱が巻き起こるなど、ステージが多幸感に満ちた雰囲気で彩られた。

その後「みんな落とし物大丈夫? 生きてる? 持ち時間少なくて3万曲あるけどあと1曲になってしまいました。最後はこの歌をみなさんに送ります!」という言葉から「CHARM」を演奏するも、「本当はこの曲で終わるはずだったけど、ラブシャもう1曲やってもいいですか!」と「いいから」まで披露する大盤振る舞い。

観客もステージ上も、最後まで笑顔の絶えない中、KENTAは「みんな集まってくれてありがとう。今日一日楽しんで帰ってよ〜。みんな楽しく後腐れないように! WANIMAでした!」と言い残し、ステージを後にした。