ジャパンオープンでは5位に終わった本田真凜

 9月に行なわれたチャレンジャーシリーズ、USインターナショナルクラシックで初優勝を飾り、鮮烈なシニアデビューを飾った本田真凜。来年2月に平昌五輪を控えた今季、果たして彼女は引退した浅田真央の後継者争いの主役となれるか。16歳の活躍に注目が集まるシーズンになりそうだ。

「いままでテレビで見ていた試合に出られる今季は、特別、自分の中で大きな試合はなくて、目標はまだ決めていませんし、自分がミスなく演技すれば、どこくらいまでのレベルにいられるのかはやってみないとわからないです。ジュニアの2年目のときのように追われている感はまったくなくて、どこまで行けるのかなと、自分でも楽しみながらワクワクしながらできている。いまはスケートの楽しさを感じています」

 先日のジャパンオープンに初出場した本田は、世界女王、エフゲニア・メドベデワとの練習で圧倒され、気持ちが引けてしまったという。そんな及び腰が影響したのか、試合では演技後半のジャンプでミスが重なって得点を伸ばせず、非公認ながら自己ベストをわずかに上回る133.41点を記録したものの、5位に終わった。

 それでも持ち味の表現面では、シーズン初戦の後、フリーを振付師のデビッド・ウィルソンに手直ししてもらい、修正箇所のステップとつなぎの部分はより力強く、メリハリのある演技になっていた。プログラム全体が引き締まったように見えた。

「今回の試合内容を見ると、ジュニアなら満足いく演技と得点だと思いますが、シニアでは通用しないと思いました。シニアのトップ選手たちと一緒に滑ってみて、自分には本当に足りないところがいっぱいありました。久しぶりに悔しい気持ちを持つことができたので、この悔しさをこれから、ずっと大切にして戦っていきたいなと思います」

 挑戦者として追う立場で戦うシニアの舞台で、自分の演技はどんな評価を受けるのか。まずはグランプリ(GP)シリーズ第2戦のスケートカナダがその試金石となる。

 本田自身も「守りに入らずにチャレンジをしたい」と、いまできる最高難度のジャンプ構成に取り組みたいという意欲を見せた。このスケートカナダの結果によって、本田の現在の立ち位置がわかり、シニアでのより具体的な目標も見えてくるに違いない。シニアデビューシーズンで五輪出場を目指せる絶好の機会を逃さず、若さと勢いそのままに突き進んでいければ、期待以上の結果がついてくる可能性も十分にある。

 ジャパンオープン後に行なわれたカーニバル・オン・アイスで、本田は今季の新しいショートプログラム(SP)、「ザ・ギビング」を発表。「衝撃なくらい素敵な」曲で作ったプログラムについて、本田は自信たっぷりにこう説明した。

「スピード感があるプログラムがいいなと思っていたので、曲を聞いていたときに想像していた通りの素敵なプログラムができたかなと思っています。新しいSPはすごく自分の得意な分野を引き出せるプログラムだと思うので、頑張ります。自分が思ったように滑れるプログラムのほうが合っていると感じたので、今季はこの曲を滑るべきじゃないか、と」

 最強のプログラム2つを手に入れた本田は、ジュニアでの実績をステップにシニアでどのように羽ばたくのだろうか。

Sportiva フィギュアスケート特集号
『羽生結弦 いざ、決戦のシーズン』
好評発売中!


★詳しくはこちらから>>

■フィギュアスケート 記事一覧>>

■フィギュアスケート特集ページ>