夫婦仲のために「いびき」は我慢すべきか

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睡眠を「一日のご褒美」と考えている人は、一流にはなれない。一流のビジネスパーソンは、睡眠を「投資」と捉えて、「明日のためには、どう眠ればいいか」と未来志向で考える。だからといって、ただ睡眠時間を増やせばいいわけではない。8項目のチェックリストから「一流の睡眠法」を確認していこう(全9回)。

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Q.いびき、歯ぎしり、加齢臭……夫婦仲と快眠を両立するには?

A.思い切って夫婦別室にする
B.同じ寝室を続ける

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■週末だけ一緒に寝るといった対応も

たとえ夫婦間で睡眠時間や室温の波長が合っても、パートナーがいびきをかいていれば、うるさくて眠れないかもしれません。その状態が毎日続けばストレスは相当なものです。むしろ一緒に寝ていることが原因で夫婦仲が悪くなるリスクもあるのです。

私は、睡眠マネジメントの観点からは必ずしも夫婦が一緒に寝る必要はないと考えています。もちろん一緒に寝ることで得られる精神的な満足感もあるでしょう。

しかし、一緒に寝ることの弊害がメリットを上回るなら、別々に寝ることも選択肢に加えるべきです。大切なのは、夫婦で話し合いをしながらPDCAサイクルを回していくことです。

たとえば1週間別々に寝てみたら、その感想を互いに話し合ってみてください。お互いによく眠れたならそのまま継続してもいいし、パートナーから「寂しい」と訴えられれば、週末だけ一緒に寝るといった対応が可能でしょう。

■うるさすぎる、いびきにこの一言

夫婦の関係はライフステージによって変わります。新婚とベテラン夫婦では優先するものが異なるし、子どもが生まれれば授乳や夜泣きに対応しなくてはいけません。PDCAサイクルを回し続けていれば、そうした変化にも対応できるはずです。

最後に1つ、アドバイスを。もしパートナーのいびきが大きくても、「うるさくて眠れないから別々に寝たい」というと角が立ちます。「いびきをかいているけど、疲れているんじゃないか。心配だ」と声をかけてください。

同じことを指摘するのでも印象は変わります。相手を思いやりつつお互いに快眠できる環境をつくってこそ、一流のマネジメントといえるのです。

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裴 英洙(はい・えいしゅ)
医師・医学博士、MBA。ハイズ代表取締役社長。金沢大学医学部卒業、金沢大学大学院医学研究科で博士課程を修了。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了。著書に『一流の睡眠――「MBA×コンサルタント」の医師が教える快眠戦略』など。

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(医師・医学博士 裴 英洙 構成=村上 敬 撮影=尾関裕士)