中村敬斗はホンジュラス戦でハットトリックを達成する大活躍【写真:Getty Images】

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 U-17日本代表は8日、U-17W杯のグループステージ初戦でホンジュラスと対戦し、6-1の大勝を収めた。

 試合を大きく動かしたのは前半22分、中村敬斗のゴールだった。久保建英のコーナーキックに、ニアサイドでヘディングシュート。「決めるまで動きが硬かった」という背番号13だけでなく、全体の緊張がほぐれ、チームに勢いをもたらした。

「あまりヘディングで決めることはないんで、ちょっと入った時何があったかわからなかったんです(笑)、正直めっちゃ嬉しかったです」と、中村はW杯での初ゴールを振り返る。

 その後も30分に2点目、43分に3点目を奪って、中村は前半だけでハットトリックを達成。2点目を決めた後に絶好機でシュートをふかしてしまったが、「あれはやりましたね(笑)。パニクりました」と笑顔で話せるだけの最高の結果を残した。

 右サイドからゴール方向にカットインして飛び出していく動きは、事前のスカウティングから狙っていた形だった。「ホンジュラスは(選手の)間が少し空いていた感じがあって、(スペースで)受けられる感じが結構あった」と、2点目、3点目は中村の狙い通りのゴールだった。

 これまであまり得意ではなかった左足でのゴールが2つと、成長の跡も見せた。これには森山佳郎監督も、試合後の記者会見で「左足でもやっと決められるようなクオリティになってきました。少しでもスペースがあったらシュートを打ってくるし、そこに詰めてきたら今度は切り返して逆足でもシュートが打てる。そういう彼の強みをまた次のゲームでも生かして欲しい」と高く評価し、今後に大きな期待を寄せる。

 W杯の初戦でハットトリック。中村は改めて「正直驚いていますし、やっぱりチームでずっと頑張ってきて、ずっと長い代表活動をやってきて、この大舞台でハットトリックできたのは最高ですね」と、喜びを噛み締めた。

 しかし、次の試合は中2日でやってくるため、一切気を抜くことはない。11日のフランス戦は、グループ内の順位を決定づける一戦になると、中村は理解している。「今日みたいな相手ではないと思うので、もっと強いと思うので、次はもっと入りから自分たちのサッカーをして勝ちたい」と気を引き締めた。

(取材・文:舩木渉【グワハティ】)

text by 編集部