名将ファーガソン、ジダン獲得を拒否!? 元マンU会長が秘話告白「カントナにこだわっていた」

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1990年代半ば、ユナイテッドはジダンの才能に注目するも獲得には動かず

 ジダンよりもカントナ――。

 かつてマンチェスター・ユナイテッドで王朝を築いたサー・アレックス・ファーガソン氏は、過去に元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン(現レアル・マドリード監督)を獲得のチャンスがあったものの、チームのスターだった元フランス代表FWエリック・カントナの起用を優先。ジダン獲得を“拒否”したという秘話をユナイテッドの元会長、マーティン・エドワーズ氏が明かした。

 1990年代半ば、ボルドーでプレーしていたジダンの才能にユナイテッドはすでに注目していたという。しかし、当時22歳で、後にバロンドールを受賞するジダンの獲得に動くことはなかった。エドワーズ元会長はクラブ公式チャンネル「MUTV」のインタビューでその理由を明かした。

「ジダンがボルドーにいた時、レス・カーショー、当時のチーフスカウトが彼に興味を持つべきだと言ってきたんだ。私はそれをアレックスにも伝えた。アレックスはエリック(・カントナ)もジダンについて話していたと言ったが、アレックスはジダンがエリックと同じポジションの選手だと感じていたんだ」

スター候補生ジダンよりカントナ起用を優先

 ちょうどこの頃は、カントナがクリスタル・パレスのサポーターへ“カンフーキック”をした有名な事件の後。カントナは8カ月という長期出場停止を受けたが、処分後もチームにとどまるようにファーガソン氏自ら説得したと言われている。

「もしジダンを連れてきたら、エリックの立場に影響する。だから彼はエリックにこだわっていたんだ」

 エドワーズ氏によれば、ファーガソン元監督は次期スター候補生だったジダンよりも、全盛期だったカントナの起用を優先したということだった。

 ユナイテッド移籍は実現しなかったものの、ジダンは1996年にボルドーからユベントスへ移籍。5年間プレーした後、レアル・マドリードに加入し、UEFAチャンピオンズリーグ制覇を経験するなど名実ともに世界最高の選手という評価を確立することになった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images