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美容や健康維持のための有効成分として広く知られている「ヒアルロン酸」。医師や専門家らが治療法の最新事情や機能性の研究成果を発表する、第3回ヒアルロン酸機能性研究会学術大会が2017年9月14日、東京・日比谷で行われた。

ヒアルロン酸は、人の体内にも存在し、特に皮膚や関節、目に多く含まれている。保水力が高く、ヒアルロン酸1グラムで水6リットルを抱え込むことができる。

最初は医療用製品として開発され、ひざ関節や眼、皮膚の治療などに使われた。その後、食品や化粧品などに開発の分野が広がり、今では多くの商品に含まれている。その一方で、健康効果に対しては、科学的な研究が不十分といえるところもあり、各業界が共にエビデンスを追究しようと2015年に研究会が発足した。

機能性食品に美容医療...さまざまな分野で使われている

今年で3回目となる学術大会では、医師や研究者らが最新知見を発表。ヒアルロン酸を経口摂取した際、消化管内でどのくらい吸収しているかの評価や、加工品中のヒアルロン酸量の新しい定量分析法が紹介された。

特別講演として、自由が丘クリニックの古山医師は美容医療におけるヒアルロン酸注入法について話した。

「近年、治療法のトレンドは、シワを消す時代から顔全体のボリュームを補充して影を消す時代へと変り、製剤もごく少量を細かく注入し自然な仕上がりを目指すようになりました」

次にヒアルロン酸を使った機能性表示食品について、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学寄附講座の森下竜一教授が講演し、ヒアルロン酸を使った機能性表示食品の現状などを報告した。

「機能性表示食品は、2017年9月14日時点で1055品目の届け出が受理されており、そのうちヒアルロン酸Naを利用した商品は64件で、肌の水分量保持に関わる商品の中で一番多くあります」

今後、企業がもっと機能性表示食品を開発・届出しやすいように消費者庁へ働きかけるとし、自身が副理事長を務める日本抗加齢協会による企業支援も活用してほしいと述べた。

広く名が知られている「ヒアルロン酸」だが、業界の枠を越えた議論が進み、新たな利用法や最新のエビデンスが生まれることが期待される。

医師・専門家が監修「Aging Style」