国連総会に合わせて米ニューヨークで会談したトルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領とドナルド・トランプ米大統領(2017年9月21日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】在トルコ米大使館は8日、トルコ国内でのすべての一般査証(ビザ)の発給業務を無期限に停止した。米総領事館のトルコ人職員1人が拘束されたことを受けたものとみられる。両国関係の緊張は急激に高まっており、在米トルコ大使館もこれに対抗する形で米国人に対する非移民ビザの発給業務を停止すると発表した。

 米国大使館は声明で、今後の通知があるまで、トルコでは非移民ビザを一切発給しないと述べた。その理由について、「最近の出来事」により、米政府は在トルコ米大使館の職務と職員の安全に対するトルコ政府の「責任」を再評価せざるをえなくなったとしている。

 非移民ビザは、観光、医療、商用、短期就労または留学目的で米国に渡航する人たちに発給される。

 声明では、トルコ当局がイスタンブール(Istanbul)の米総領事館に勤務するトルコ人職員を拘束したことには明白に言及せず、「最近の出来事」と述べるにとどまっている。

 この職員は、レジェップ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領に対する昨年のクーデター未遂事件で、トルコ政府が首謀者とする米国在住のイスラム教指導者、フェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)師のグループとつながりがあるとして4日夜に拘束された。この職員は諜報(ちょうほう)活動を行い、トルコ政府転覆を狙ったとして正式に訴追された。

 米大使館の措置に対抗し、在米トルコ大使館も8日、米国人に対する非移民ビザの発給業務を停止すると発表した。

 トルコ大使館によると、トルコ側が制限するビザの対象には、米国内で発給されたものに加え、「パスポートのビザ、および電子ビザ、国境で取得したビザ」も含まれるとしており、米側よりも厳しい措置とみられる。
【翻訳編集】AFPBB News