ハットトリックを達成したFW中村敬斗(三菱養和SCユース)

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[10.8 U-17W杯インド2017 日本6-1ホンジュラス]

 一躍、主役の座に躍り出た。FW中村敬斗(三菱養和SCユース)が前半だけでハットトリックを達成。「最初はやっぱりW杯ということでワクワクもしたけど、いい意味で緊張していた。ヘディングで決めるまでは動きが固かった」。自身の先制ヘッドを皮切りに圧巻6発のゴールラッシュ。チームは乗りに乗った。

 前半22分だった。FW久保建英(FC東京U-18)が左足で右CKを蹴り込むと、ファーサイドで相手のゾーンディフェンスの間にうまく入った中村が豪快ヘッド。「久保選手のボールがよくて合わせるだけでした」と控えめに振り返ったが、「あまりヘディングで決めることはないので、入ったときは何が起きたかわからなかったけど、正直めっちゃ嬉しかった」と笑顔も見せた。

 得点後は仲間と喜びを分かち合ったあと、フランス代表FWキリアン・ムバッペ(パリSG)のゴールパフォーマンス。“ムバッペパフォ”はあらかじめ考えていたわけではなく、「みんなに『やれ』って言われたので」。11日に行われる第2戦の対戦相手、フランスへの“宣戦布告”かに思われたが、咄嗟の「ノリですね」と舞台裏を明かした。

 さらに前半30分、右サイドの久保がふわりとしたパスを入れ、走り込んだ中村がエリア内に進入。「トラップしたときに相手が少し並走してきて、フィジカルコンタクトをして相手が倒れてくれた」と相手DFを振り切ると、前に出てきたGKも鮮やかにかわし、強烈な左足シュートを突き刺した。

 セットプレーからホンジュラスに1点を返されたが、前半終了間際の43分にもMF上月壮一郎(京都U-18)の絶妙なスルーパスに完全フリーで抜け出し、またも利き足とは逆の左足で3点目。大事な初戦、大舞台で結果を残したヒーローは「正直驚いています。この大舞台でハットトリックできたのは最高です」と感慨深げに話した。

(取材・文 佐藤亜希子)


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