右MFで起用された中村敬斗が3得点の活躍で勝利に導いた。(C)Getty Images

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 [U-17W杯グループリーグ第1戦]U-17日本6-1U-17ホンジュラス/10月8日/グワーハーティー(インド)
 
 これ以上ない滑り出しだった。グループリーグ突破の鍵を握る初戦のホンジュラス戦。1失点こそしたものの、攻撃陣が爆発して大量6得点を奪った。その快勝劇のヒーローになったのが、三菱養和ユースの中村敬斗だ。
 
 21分に久保建英のCKをヘディングシュートで仕上げると、30分には再び久保のパスを受けて2点目。さらに、43分には最終ラインの裏に抜け出し、GKとの1対1を制した。前半だけでハットトリックの大活躍である。
 
「(試合の)入りはみんな固かったんですけど、自分のヘディングで流れが良くなったかなと思います」
 
 試合後のフラッシュインタビューでそう語った殊勲のアタッカーは、「正直、CKのボールが良くて本当に合わせるだけでした。相手とぶつかって自分が勝った時に、クロスを上げるか自分で決めるか考えて、GKが飛び出してきたのでかわして流し込むだけでした」と自身のゴールを振り返り、さらに続けた。
 
「相手はスピードもフィジカルも強くて、なかなか自分の武器である縦への突破ができないなかで、こういう得点も大事かなと思います」
 
 過酷な環境と独特の雰囲気のなかで、プレーをアジャストするのは簡単ではない。ましてや「こんな大舞台でプレーするのは初めて」という大一番だ。そのなかで3ゴールを決めた中村の胆力の高さがうかがい知れるだろう。
 
 ただ、中村はハットトリックにも満足している様子はない。なぜなら、グループリーグ最大のライバルであるフランス戦が2日後に待っているからだ。
 
「次の試合が一番大事だと思うので必ず勝ちたい」
 
 日本を勝利に導いたアタッカーは、すでに気持ちを切り替えている。フランス戦での活躍にも自然と期待が高まる。