83分からピッチに立ったジャーメイン良。決定機もあったが、思うようにプレーは出来ず。(C)J.LEAGUE PHOTOS

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[ルヴァン杯準決勝 第2戦]川崎 3-1 仙台/10月8日/等々力 

 1-2の状況で迎えた83分。最後の交代カードとして、流通経済大所属の特別指定選手・ジャーメイン良が等々力のピッチに立った。
 
 仙台は1点さえ取れれば、初の決勝進出が見えてくる状況。ストライカーであるジャーメインに与えられた役割は、もちろんゴールを奪う仕事だ。その任務を遂行するべく、前線に枚数を掛けた状態から短い時間で何度かチャンスに絡む。85分にはゴール前で決定機を迎えたが、相手の寄せが早いこともあって枠を捉え切れなかった。しかし、その後は思うように好機が巡ってこない。すると、逆に川崎にとどめの一撃を入れられ、試合終了のホイッスルを聞くこととなった。
 
 試合後、ジャーメインは「85分のシュートシーンは、相手にブロックされながらになってしまった。あのような、寄せの速さは大学サッカーではなかなかない」と語り、大学サッカーとのレベルの差を痛感させられたと明かした。
 
 そんなジャーメインだが、今回の出場は元々想定されていたものではなかった。「ゲームを迎えるにあたり、怪我人や出場停止、規定などで出られず、17人しか使えませんでした。なので、ジャーメインを急遽入れることになりました」と、試合後に渡邉晋監督が話したように、チーム事情で急遽決まったものだからだ。仙台に合流したのは昨日の関東大学リーグを終えてから。そのため、中0日での強行出場となった。

「昨日、関東大学リーグで90分やっているので、きついところがあった。でも、今日の試合は長い時間ではないので、気にせず試合に入りました」

 本人が言うようにコンディションは万全ではなく、思うようなプレーができなかった。それでも、プロの試合で掴んだものはある。しかも、カップ戦の決勝進出を懸けた大一番であればなおさらだ。
 
「Jリーガーでもルヴァンカップは限られた選手しか経験ができない。来年からJリーグでやるにあたって、すごくプラスになったと思う」

 大舞台で培った経験は間違いなく、来季への礎になったはずだ。

取材・文 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)