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UK government plans to ban sales of petrol and diesel cars by 2040

イギリス政府がガソリン車とディーゼル車を2040年までに販売禁止するという計画がニュースに流れた。だが、これはまったく新しいニュースではない。前回の選挙前に保守党のマニフェストには、すでにこのことが書かれていた。それでも、その計画を厳しい姿勢で実行しようとしていることは、半ば衝撃的でもあったし、予想通りでもあった。

 
このニュースのプラス面は、電気自動車はすでに機能しており、これまでのバッテリーの進化のスピードからすると、2040年までには現在より少なくとも2倍は効率がよくなっていると予測できることだ。だが、現在わたしはマクラーレン570S、フォード・マスタング、BMWのK1600GT(バイク)を欲しいと思っているが、将来もその後継モデルを同じように欲しいと思っているかは、よく分からなくなってしまった。

 
はっきりしているのは、未来を嘆くのではなく、好意的に迎えなければならないということだ。しかし、イギリスのこういった動向と他の国の同様の動きが、どれほどわたし達の予測を変化させるのか想像するのは難しい。たぶん自動車税が下がるのと同じくらいのスピードで、電気のコストは上がって行くだろう。大勢の人が日産リーフを充電しすぎたら、停電になることもあるのだろうか?

 
だが、おそらく変わらないものがひとつだけある。それはクラシックカーの価値だ。素晴らしいクラシックカーは今後着実に、手に入れるほうがよいクルマ、または手に入れてよかったクルマになっていくだろう。

イギリスの遺産を守る 英国国籍でない人

メイ首相が7月に行なったイギリスのEU離脱会議についても書いておきたい。

 
会議の参加者の中で、イギリス国籍でない人は、ジャガー・ランドローバーのトップであるDr.ラルフ・スペッツだけだったというニュースを読み、(またしても)政治家の見識を疑問に思った。イギリスはドイツの自動車メーカーの経営者たちから非常に大きな恩義を受けていると言っていいだろう。彼らはイギリスにやって来て、とても控えめに、かつこの国の自動車の遺産に全面的に敬意を払いながら、イギリス自動車業界を適切に機能させている。ミニ、ロールス・ロイス、ベントレーのトップも会議に招待してみてはどうだろうか?

 
スペッツは会議で関税ゼロの継続を強く求めると同時に、おそらくいつもの得意の話をしただろう。それは、イギリスのコンポーネント業界の立て直しを図ることと、来たるべき電気自動車の時代に向けて、トラクションバッテリー(駆動バッテリー)の大規模サプライヤーをイギリスに設立してほしいという呼びかけである。スペッツの成功を祈りたい。

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)