子供がちっとも親の言うことを聞いてくれない…という悩みは、親なら誰しも経験していますよね。食べ物の好き嫌い、学校に行きたくないと言い出す…そんな時つい、カッとなって声を荒げてしまいがち。メルマガ『木村美紀が明かす家庭教育の秘策』の著者で美人東大タレント・木村美紀さんは、子育てのよくある問題の解決方法として「リフレーミング」という方法を紹介しています。

子育てでよくあるケースを解決する! リフレーミングの習慣とは?

こんにちは!

少し涼しい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

9月も後半にさしかかり、そろそろ学校では授業も始まるころでしょうか。

学校の後半でもある秋学期がはじまり、新たな習慣をつくるにはぴったりの時期ではないかと思います。

何事も考え方が大事ですよね。

同じ出来事がおこったとしても、その現象の捉え方や受け止め方は、人それぞれ違ったりすることもあります。

そこで、今回のメルマガでは、おすすめの習慣として、「リフレーミング」についてお話させて頂きたいと思います。

リフレーミングというのは、どういう意味かというと、物事の枠組みをいったんはずしてみることです。

ネガティブに思える言葉や出来事に対して、いったんその枠組みを外してみることで、新たな捉え方をするということ。

日々いろんな出来事がおこり、めげそうになったり落ち込んだりすることもあるでしょう。

子育て、家庭教育、お子さんについての悩みなどにおいても、いろんなシーンで大変なことがたくさんあるでしょう。

そんなときは、発想の転換をしてみましょう。

リフレーミングの習慣を身に付けることができれば、物事の捉え方が多角的に捉えられるようになるかもしれません。

では、いろんなケースについて考えてみましょう。

●ケース1:子供が食べ物の好き嫌いをする

ピーマンが嫌いな子供、しいたけが嫌いな子供、トマトが嫌いな子供。

食べ物の好き嫌いは、程度の大小はあったとしても、人それぞれ何かしらの好みはあるでしょう。

あるいは、アレルギーで食べられない食べ物もあります。

うちの子は、せっかく作ったごはんを食べてくれない…。

栄養があるものを食べてほしいけど、残してしまう…。

お弁当を作ったのに、残して帰ってきた…。

そんなことって、ありませんか。

おいしくなかったかなと悲観的になるかもしれないし、このままずっと嫌いなものを食べてくれなかったらどうしよう、なんて悩んだりするかもしれません。

そして、ムリやり食べさせようとして、子供がますます嫌がってしまって、子供とケンカになることもあるかもしれません。

そういう時は、リフレーミングをしてみましょう。

「どんな嫌いな食べ物でも食べなくてはいけない」という枠組みをいったん外してみることです。

やってほしいのに子供がしてくれないことに目を向けるのではなく、子供がしてくれたことにまず目を向けてみましょう。

「つくったごはんを食べてくれて、ありがとう!」

「いっぱい食べてくれて、うれしいな!」

「食べてくれる姿をみるのが、楽しみ!」

そんな言葉をお子さんにかけてみてはいかがでしょうか。

食べることで感謝の言葉をかけられたら、嫌いなものでも食べられるのなら挑戦してみようかな、と子供が思ってくれることを願います。

例えば、子供が風邪で体調を崩して、食欲がわかなくなって、ごはんが食べられなくなったとき、栄養がとれなくなるのを心配して、ちょっとでも食べてくれたら安心しますよね。

あの時の気持ちを、普段からも思い出して、食べてくれることに感謝をしながら、ありがたいという気持ちをお子さんにも普段伝えてみる。

子供としては、ごはんを作ってくれて、毎日のごはんを用意してくれること自体がありがたいのに、さらに食べることまで感謝してくれるなんて・・・という気持ちになるかもしれません。

手料理を誰かにふるまうとき、お店に誰かを連れていくとき、美味しそうに食べてくれたら、ほっとします。

食べてくれて、ありがとう、って思います。

そんな何気ない感謝の気持ちを、日々伝えられるといいですね。

●ケース2:子供が学校や塾に行きたくないと言う

子供が学校や塾に行くのを楽しみにしていて、毎日元気よく明るく通ってくれるのはありがたいことです。

でも、学校や塾でなんらかのトラブルを抱えていたり、子供ならではの人間関係で悩みがあったり、人に会いたくないという気持ちになったり、勉強についていけなくて大変だったり、体調がすぐれないために通うのがつらかったり・・・など、様々な事情を抱えることも少なくないでしょう。

子供だって、ストレスを抱えることはあるでしょうし、ストレスに対する免疫が大人よりもついていないのなら、ストレスの対処法が分からなくて苦しいこともあるでしょう。

そんな時に、親にあたってしまう可能性もあれば、信頼できる親に助けを求めてくる可能性もあるし、あるいは、親に相談できずに一人で抱え込む可能性もあります。

そうしたお子さんの変化を見逃さずに、手を差しのべて子供を支えられる親は素晴らしいと思います。

まずは、変化に気付いてあげることが第一ですよね。

そして、その後、お子さんと向き合って、どのようにするのがお子さんにとって最適なのか、相談にのってあげることも大事ですよね。

「学校や塾に行きたくない」と子供が言っているのに、親が「学校や塾に行きなさい!」と怒鳴りつけてしまうと、その場では、なかば強制的に行かせることができたとしても、根本的にお子さんの問題を解決したことにはならない、という可能性もあるのではないでしょうか。

そういうときは、リフレーミングをしてみましょう。「学校や塾に子供は行くもの、行かなくてはならないもの」という枠組みをいったん外してみることです。

学校や塾に行きたくないときだって、きっとある。

ときには、行かなくてもいいんじゃないかな、と子供に寄り添って一緒に考えてみる。

こんな話を実際に聞いたことがあります。

ある子供は、人に会いたくないから、という理由で、塾に行きたくないと言い出しました。

親がなんとか塾に行かせようとして、あれこれ説得しようとしても言うことを聞かない。

挙句の果てに、子供はガミガミ言ってくる親の所から、逃げ回るようになってしまった。

塾にいかなきゃいけない時間が近づいてくると、住んでいる家を飛び出して、家の近くを逃げ回った。

親がいくら追いかけても、追いかけても、子供の方が走るのが速くて、追いつくことができない。

逃げ回る子供の行方が分からなくなってしまうのも不安だし、こういうのはやめよう、と親は思ったそうです。

すると、子供はこんなことを言い出しました。

「勉強は、家でやる」

この場合は、勉強をすること自体が苦痛になったのではなく、授業に参加するという人と会う場所に行くのが嫌になった、ということなので、勉強に対する意欲は残っていたわけです。

ここで親にとって大事なことは、塾へ行きたくないというネガティブな面に注目するのではなく、家で勉強をしたいというポジティブな面をのばすことです。

家で勉強するという意欲が残っているのであれば、子供の気持ちを尊重して、子供を信じてあげること。

塾へ行きたくないときは行かなくていいよ、と親は子供をムリやり塾へ連れていくことを止めたら、子供は家を飛び出して逃げ回ることもなくなり、家で静かに自分のペースで勉強をするようになりました。

その結果、塾のテストを受けたら、なんとその子供が教室の生徒の中で1位をとったのだとか。

これには、塾の先生もびっくりですね。

時間をかけて、しだいに気持ちが回復していった子供は、しばらくして調子が戻ると、塾へ行きたいと言い出して、無事に受験を乗り切ることができたそうです。

子供に無理をさせすぎないこと、子供の気持ちを傷つけないように大切に尊重することで、お子さんを支えてあげられるといいですね。

●ケース3:子供の成績がのびない

せっかく学校や塾に通わせているのに、高い学費や教育費を払っているのに、子供のためを思って子供によさそうな環境を与えているのに、結果がともなってこないこともあるかと思います。

よくある分かりやすい例でいくと、習い事に通わせているけれど、身についていないようだ、という状況もそうですよね。

どんな習い事があるかは、親がリサーチして、子供がやりたいという習い事に通わせることもあれば、まだ子供は情報不足だから親が選んで通わせることもあります。

親の気持ちは、きっと、子供の将来のためを思って、というのが一番強くあるのではないでしょうか。

親の方が長年生きているから、その経験もふまえて、小さい頃にこんなことをやっておくといいかも、という期待もきっとあるかと思います。

子供のことが大事だから、子供の才能を伸ばしてあげたいから、親は習い事に通わせるのだと思います。

ところが、子供はそれについていけないことも有り得ます。

典型的な原因としては、子供は興味がないから。

いくら親が子供のためと思っていても、子供がいやいややっては身につきにくいのです。

よくあるのが、英会話の習い事。

これからのグローバルな時代、世界で活躍するためには、英語の力が必要となってくるのではないか、と親は社会を知っているぶん期待をします。

そこで、英会話教室に通わせたり、家にネイティブの先生を呼んで英会話を教わったりして、小さい頃から英会話に慣れ親しんでほしい、と願う親の気持ちもよく分かります。

ところが、小さい子供は、英会話の必要性が分かっていないので、なんでこんなに勉強しなきゃいけないんだろう…英語が分からなくてもここは日本だから大丈夫なのに…そもそも英語に興味ないし日本で話す機会もないんだけど…なんて気持ちでいることがあります。

こんな話を聞いたことがあります。

親が英会話教室の習い事に通わせたくて、子供は仕方なくいやいや通っていたそうです。

でも、通ってみても、英語に対して興味がわかなくて、英語を話すことの必要性も感じられなかった。

なんとか1年間も通い続けることができたけれども、1年間で覚えた言葉はたったひとつ。

ワット キャナイ ドュー フォー ユー?

アルファベットではなくてカタカナで書いた一文。

おそらく先生がよく言っていた言葉なのでしょう。

What can I do for you?

あなたのために私は何ができる?

そんな言葉を発してくれる先生にも愛情を感じます。

そんな素敵な言葉を周りの人に伝えられる人になれたら、心が温かくて素敵だなって思います。

でも、1年間通い続けて覚えたのがたったこれだけ、というのも、ちょっと悲しいですよね。

親としては、なおさらせつない気持ちになるでしょう。

そこで、リフレーミングの出番です。

「子供が嫌がったとしても小さい頃に英会話を習わるべきだ」という枠組みをいったん外してみましょう。

ここで大事なのは、子供の気持ちです。

親がいくら子供のためと思っていたとしても、たとえ親の気持ちが子供に伝わっていたとしても、子供に興味がなければ伸びにくい。

何年もたって、中学に入って英語を学ぶようになってから、子供は英会話教室に通わせてくれたありがたみをやっと後から感じるようになるかもしれません。

小さいころから英語に触れさせてくれれば、とか、若いうちに海外に住んでネイティブになっていれば、とか、無意識に英語が話せるようになっていれば、とか、大人になってからはいくらでも思ってしまいます。

でも当時は、そのありがたみに気付けない子供もいる。

子供が好きなことが、親がやらせたいことならいいけど、必ずしもそうとは限りません。

だから、子供の声をきちんと聴いて、お子さんのやりたいことを伸ばしてあげられたら素敵です。

他の習い事をさせて、他の才能をのばすのも一つの道です。

あるいは、子供はその段階では興味がないようだけど、今のうちに子供にやっておいてほしいことがあるならば、子供の興味がむくようにうまく導くことも一つの道です。

それも、親の腕次第。

子供の意に反して強制的に習わせるのではなくて、うまく子供の興味がわくように世界を作り上げて、子供もやりたいという気持ちで習った方が、きっと親子ともども良い結果を生み出すのではないでしょうか。

子供も親もハッピーでいられる道を探せるとよいですね。

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出典元:まぐまぐニュース!