遺品整理で出てきた大量の写真 どうしたら…?

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葬儀も無事終わり、遺品を整理していたら故人が生前撮影したと思しき写真が大量に出てきて、その処理に困った。そんな経験をした方はけっこう多いのではないだろうか。「教えて!goo」にも「遺品から出てきた写真類は処分しても良いのでしょうか」という質問が寄せられている。

■けっこう場所を取る、でも捨てるのもちょっと…

質問者は、祖父の遺品整理中に写真が大量に出てきて困っていると言う。祖父が映っている写真はともかく、祖父が映っていない写真の処分についてどうしたものかという質問だ。早速その回答を見てみよう。

「写真は祖父様の生きていたときの思い出ではありますが、ご質問者様の思い出とは異なったものです。(…中略)遺品を残すか残さないかは、現在生きている人たちの判断に委ねられることです」(peri1005さん)

「誰も反対しないなら処分。気になるならスキャンしてCDに焼いとけば1枚で済むことかと思います」(yukaruさん)

「判断は、身内にしか出来ません。他人に尋ねること自体、間違いです」(nrhp618さん)

故人は故人であり、遺族は遺族であるので処分自体は遺族で判断すべきとするもの、他人に聞くような内容ではないとする回答がある中で、デジタル化して保存することを勧める回答があった。

■デジタル化も限界がある

大量の写真の保存にデジタル化は果たして有効な回答だろうか。葬儀に纏わる様々な問題に詳しい心に残る家族葬を運営する葬儀アドバイザーに取材し、お話を伺ってみた。

「ご遺族の方々が、故人の遺品のなかでもアルバム類の処分に悩むのは理解できます。生前においてはその時その場所にいたという状況を示すものに過ぎなかったとしても、遺品となると生前の思い出に意味が変わり、重みが増してくるのでしょう。思い出の品を処分することは遺品整理や終活を考えるうえでも重荷となるものです」

筆者にも経験があるため、葬儀アドバイザーのお話には納得できる。思い出のこもった写真はどうしても捨てきれない。さりとて保管する場所も考えなくてはならない。頭の痛い問題だった。

「そこで広まってきたのが、写真や映像などのデジタル化です。最近では街の写真屋などでも、写真を映像データとしてDVDに保存してくれる所が増えたようですし、写真を集荷してくれたうえデジタル化して返送してくれるサービスもあるようです。パソコンなどのデジタル環境に疎いとなかなか実感しにくいかもしれませんが、これは案外素敵なもののようにも思えます」

確かにデジタル化というのは良い手かもしれない。写真をDVDやHDDにデータとして記録させれば、場所も取らずいつでも写真を見ることができる。筆者にとっては、良いこと尽くめに聞こえたが、葬儀アドバイザーのお話は意外な展開を見せた。

「しかし、です。物事は全て有限でありデジタル媒体もまた有限、つまり寿命があるのです。DVDやBDだと数十年。保存状態が悪いと数年で再生できなくなってしまいます。HDDであっても永久保存はできません。そして、その写真を見る側の人間にも寿命があるわけです。残されたご遺族にも当然寿命がありますから、デジタル化された写真を未来永劫、残し続けることにどんな意味があるか考えてみてはどうでしょうか? また、ご遺族の負担という面から見ても残し続けることに意味があるとは思えません。それならば、写真を全て処分し、心のなかに思い出のみを残すようにするのも良いのではないかと考えます」

このお話を聞いて、筆者には目から鱗が落ちる思いがした。「諸行無常」などと言うと抹香臭くなってしまうが、人間も含めたすべてのものに寿命があることを思えば、写真やDVDというモノにこだわることも無意味かもしれない。ならば、思い出のみを残して写真を処分してしまえば…という考えには、筆者も賛同したい。

専門家プロフィール:心に残る家族葬 葬儀アドバイザー

故人の家族と生前に親しかった方だけで行う家族葬こそが、故人との最後の時間を大切に過ごしたいという方に向いていると考え、従来の葬儀とは一線を画した、追加費用のかからない格安な家族葬を全国で執り行っている。

ライター 与太郎

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)