文学全集、なぜ配本バラバラ?

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文学全集が出版される時、1巻から配本されずに、ランダムに配本が行われることがあります。これはなぜでしょうか。

人気作品を集める

文学全集の配本が、1巻から順繰りに行われないのは売上が関係しています。日本文学大全集や、世界文学大全集、あるいは特定のテーマや、個別の作家による全集など、全集はさまざまな用途で編まれます。その中でも、全集に初めて収録される作品や、人気の作品といったものがあります。文学全集も商品として売るわけですから、当然売上がのぞめる巻を先に配本するわけです。こうしたシリーズものは、一度集めてしまうと、続きを集めたくなる心理は当然ありますよね。そこで、人気のある巻から配本されているのです。

後ろになるほどレア

もちろん全集をすべて集めたいという人もいますが、お目当ての巻だけを手に入れればそれでいいやという人もいます。そうなると全集を同じ部数だけ出していても、最終的に売れ残ってしまいますね。そこで、当然、全集は刊行されるごとに発行部数が下がってゆきます。全集は発行される巻ごとに部数が異なってきます。そうなると、発行部数の少ない全集にはプレミアがつくことになります。あとから全集を手に入れようとする人は、お目当ての巻だけがないということも起こり得るのです。

漫画の最終巻にも?

こうしたレアな全集は、漫画の最終巻にも当てはまるといえるでしょう。漫画作品というのは人気商売ですから、当然人気がなくなって打ち切られます。そうなるとコミックスの発行部数もこれまでのものより減ってしまいます。あとになって本を探す場合、発行部数の少ない巻はレアとなって値段が高くつく現象が起こるのです。