ジャパンオープンに出場、男子では3位に終わった宇野昌磨

 日本、北米、欧州の3地域対抗戦、フィギュアスケートのジャパンオープンが、7日、さいたまスーパーアリーナで行なわれた。プロアマ混合の男女2人ずつのフリー合計点で競うもので、日本は合計614.93点で2位となり、惜しくも3連覇を逃した。優勝は615.35点の欧州で、3年ぶり3度目のタイトル奪還となる。

 日本は終盤まで順調で連覇が目前だったが、男女12人の最後の演技者となった昨季の世界選手権銀メダリスト・宇野昌磨は、ジャンプミスを連発して得点を伸ばすことができず、惜しくも優勝を逃してしまった。冒頭の4回転ループこそ鮮やかに決めたものの、後半の4回転フリップで転倒、連続ジャンプは1本も跳べなかった。この日の宇野は全体的にジャンプで精彩を欠いていた。

 本来であれば初出場の女子2人をリードする立場だった宇野。役割をしっかりと果たせず、男子ではハビエル・フェルナンデス、ネイサン・チェンに次ぐ3位に終わった試合をこう振り返る。

「申し訳ない気持ちがいっぱいで悔しい。今後、頑張りたいです。練習でもここまで失敗することは少ないですが、今回はこの大会に向けた練習が悪かったのか、ジャンプコントロールがしっかりとできなかった。この悪かった試合を次に生かして、今後『あの試合があったからよかったね』と言えるような取り組みをしていきたい」

 シーズン初戦で2連覇したロンバルディア杯では、苦手と思って避けてきた4回転サルコウに挑戦して見事に成功。日本男子として初めて4種類の4回転に成功した。シーズン早々から4種類ともしっかりと認定され、宇野にとって、もはや4回転は成功させて当然のジャンプになった。

 その中でもトーループはほぼ100パーセント近い精度で、フリップとループも8〜9割ほどの完成度を誇っていると言ってもいいだろう。フリーのプログラムでは4回転を、前半にループとサルコウの2本、そして後半にフリップとトーループ2本の計3本、挑む構成となっている。

「本来であれば、プログラム後半が安定しなければいけないジャンプ構成だった。前半は挑戦(のジャンプ)、後半は絶対に跳ばなければいけない気持ちだったんですけど、すごく緊張していたのもあって、いつもなら跳べるジャンプを失敗してしまった。特に、後半に跳んだ4回転フリップは自分では着氷したと思ったところで転んでしまい、それが一番気持ちの崩れにつながったかなと思う。この試合に向けての練習がまだまだ足りなかったとすごく感じたので、失敗から出た課題を次の試合に向けて取り組んでいきたい」

 10月中旬に開幕するグランプリ(GP)シリーズ。宇野の初陣は第2戦のスケートカナダになる。大事な次戦までの約2週間で、どこまでジャンプに磨きをかけて難しいジャンプ構成を安定させ、イメージ通りの表現力と合体したプログラムの完成度を上げることができるか。進境著しい19歳のさらなる成長に期待がかかるシーズンが始まった。

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