無事着陸したエアバスA380(画像は『Cargospotter 2017年10月5日公開 YouTube「Unbelieveable AIRBUS A380 HARD CROSSWIND LANDING during a STORM at Düsseldorf - 4K」』のサムネイル)

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突然の強風による旅客機の大きな揺れは、乗客にとって生きた心地がしないものである。多くの旅客機が空を行き交う中、このほどエミレーツ航空の大型旅客機が、強風に煽られながらも無事に滑走路へ着陸させることに成功した。英メディア『Mirror Online』などが伝えている。

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今月5日(現地時間)にドバイを発ったエミレーツ航空のエアバスA380機が、ドイツのデュッセルドルフ空港へ無事に着陸を果たした。同機は内部が2階建となっており517名の乗客を乗せていた。

前日から「ストーム・ザビエル」と呼ばれる暴風雨が北東ヨーロッパを襲い、ドイツ北部では少なくとも7人が死亡するなど被害が拡大する中、デュッセルドルフ空港でも強風が吹き荒れていた。同機は着陸態勢に入り滑走路センターライン延長線上から進入しているが、機体は大きく揺れ、水平を保てないまま左の車輪から接地、後に右の車輪が接地した。機体がバウンドしながらも水平に保とうとしているのが分かる。

その後も機体は横風に煽られ車輪が右に左にと横滑りをしているように見えるが、それでもパイロットはラダー(垂直尾翼の舵)を使って機体を滑走路からはみ出さないように調整し、これが見事成功したようだ。長年飛行機の横風着陸を撮り続けてきた飛行機愛好家のマーティン・ボグダンさん(Martin Bogdan)はこのように話している。

「これまでヨーロッパの空港で数千もの横風着陸を撮影してきました。しかしこのエアバスA380においては驚異的に難しい着陸でした。滑走路に着地した直後もかなり強い横風があり機体が揺れましたが、パイロットはそれをまっすぐ進むようにうまくコントロールしています。まさに神業ですよ。」

パイロットを大絶賛したマーティンさんが撮影した動画は、今月5日にYouTubeで公開されるとわずか1日で321万を超える再生回数となった。

画像は『Cargospotter 2017年10月5日公開 YouTube「Unbelieveable AIRBUS A380 HARD CROSSWIND LANDING during a STORM at Düsseldorf - 4K」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)