ニュージーランド戦で結果を出せなかった香川。指揮官の見解は? 写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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[キリンチャレンジカップ2017]日本 2-1 ニュージーランド/10月6日/豊田スタジアム
 
「率直にお聞きします。香川真司選手はなぜ日本代表にくるとパッとしないのでしょうか?」
 
 ある記者からヴァイッド・ハリルホジッチ監督にそんな質問が飛んだのが、ニュージーランド戦後の記者会見だった。
 
 トップ下でスタメン出場したナンバー10は、序盤からキレの良さを見せたものの、9分と23分のビッグチャンスで決めきれないなど、目に見える結果を残せず60分で交代を告げられた。試合後には本人も「なかなか相手がそんなに来なかったので、正直ボールを持てたところもあった。だから、どこで仕掛けるかは掴みづらい部分もあった」と反省を口にした。
 
 指揮官は香川が輝けなかった理由にまず挙げたのが、怪我にともなうコンディションや試合勘の不足だった。
 
「香川は長い間、怪我をしていた。だからもちろん、まだトップフォームではない。本人にも、本来のレベルを取り戻して欲しいと要求している。プレーしながらどんどん良くなっていくだろう。より良いプレーは確実に増え、確実に良くなっていく」
 
 続けてハリルホジッチ監督が例に挙げたのが、ドルトムントと日本代表の環境の違いだ。もちろん練習時間、チームメイト、そして戦術とすべてが異なる。
 
「もちろん他の選手との共存という面もある。例えば、代表に合流する直前のドルトムントでのゲームでは、素晴らしいパフォーマンスだった(9月30日のアウクスブルク戦では見事なループシュートで1ゴール)」
 
 怪我明けでトップフォームにないこと、そしてクラブと代表での違いを香川がパッとしない理由に挙げた指揮官。いずれにせよ、まだ本来のレベルには程遠いと断言した。
 
「我々が知っている香川のレベルではない。ボールを持っていない時のプレーをより速くして、どんどんチームメイトに絡んでいくことを要求している。トレーニングを続けて、できるだけ高いレベルを取り戻す必要がある」
 
 香川の実績と経験値、クオリティ-は本田圭佑とともに日本代表の中でトップクラス。しかし、ロシア・ワールドカップ行きが懸かったオーストラリア戦でその本田とともに出番なしに終わるなど、ハリルホジッチ監督の構想ではもはや「絶対に外せない主力」ではない。
 
「危機感は常に持っているし、今日出た課題は整理していきたい。大事なのはワールドカップ。そこに向け、プランを立ててしっかりとやっていきたい」と語ったナンバー10は、ロシア・ワールドカップまでに再び上昇気流に乗れるのか。まずは10日のハイチ戦に注目したい。
 
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
 
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