インターネット上でしばしば話題になっている、オタク婚活。

最近では、オタク層に特化した結婚相談サービス・とら婚の「オタク以外のことにも目を向けて欲しい」ツイートが物議を醸したり、「オタク婚活に行ったら口臭が酷い男性が多かった」との匿名記事に「私もヤバイ人をたくさん見た」「趣味コンはマウンティング合戦になるので大変」などの反響が数多く寄せられたりしました。

どちらかといえば悪い意味で注目を浴びているオタク婚活は、そんなに過酷なものなのでしょうか……?実態を確かめるべく、YUCO.(ユーコ)のアニメやマンガ好き限定イベントに参加してみました!

今回の参加者は意外にも想像と異なる普通の男性ばかり

当日は、午後に横浜駅近くの居酒屋に集合。会場が自転車で行ける距離だったのがありがたかったです。

ゑびす鯛 横浜店というお店でした

参加者はなんと、男性11人に対して女性5人!直前までイベントページで女性の参加者を募集していたので「こんなに女性が参加しないなんて大丈夫かな……」と気になっていたのですが、その予感が見事的中。店内に着いて女性の少なさにビックリしました。噂を気にして敬遠する女性が多いのかもしれません。

流れはよくある婚活イベントと同じく、数分話したらつぎの男性と交代するシステム。最後は気になる人の番号をカードに書いて、マッチング成立したら担当者が教えてくれるというもの。

20代後半の男性がほとんどで、30代男性はたったの2人!最年少は25歳。大学院を出たばかりのフレッシャーズ。職業はIT系が多く、事務職や営業職は少数派。運営会社の方によると、20代後半が多かったのはたまたまとのこと。ただ、IT系の方が多いイベントなのだそうです。

「オタク婚活」で検索すると、「コミュ障が多い」「好きなジャンルがかぶらないと詰む」などの恐ろしい感想ばかり引っかかるので参加前は不安でいっぱいだったのですが、「『意外!』ていわれちゃう、実はアニメ・マンガ好きの方限定PARTY」というイベント名だったからか、それほどコミュニケーションに苦労せず、心底ホッとしました。

そもそもイベントページの画像がオシャレ。

参加後は、アニメやマンガの知識が急増。そのため、「自分の知らないアニメやマンガを知りたい」という女性はハマるかもしれません。例えば、最近のポケモン映画は泣ける、『けものフレンズ』は勉強になる、『シャカリキ!』は『弱虫ペダル』が好きな人なら絶対にハマる、など……。気になっていた作品の魅力もわかるのです。

好きな音楽の話になったときは、amazarashiや相対性理論といったロックバンドをオススメされ、広がる楽しみがありました。初対面の相手ですが、趣味が一緒なので話題に困らず話も楽しいので、個人的にはよかったです!

コミュニケーションに問題がある男性は……?

そもそもギャップのある方をターゲットにしていたためか、不潔な男性は0人。大体みなさん、ジャケット着用。男性陣の口臭が気になってしょうがない、ということもありませんでした。イベントページ内の「清潔な服装でお越しください」との記載が影響しているのかもしれません。オタク婚活の際は、こういった記載のあるイベントを選ぶようにしてみるのもひとつでしょう。

もちろん、なかには「どこがギャップ?」と思う男性もいました。その男性は、目の前に座った瞬間から、「あ、何となくこの人とやりとりするのは疲れそう」と直感。案の定、態度が横柄……。驚くべきことに、筆者のプロフィールカードを見てすぐに「へ〜編集者?どこの出版社?」と聞いてきたのです!いきなり会社名を聞くのは、貯金額を聞くのと同じくらい失礼じゃないですかね……。

しかも、「へえ〜、そうなの」「すごいじゃん」とタメ口を使われたり……。たった数秒で、強烈な印象を残してくれました。

これは数々の婚活イベントに参加してわかったことなのですが、どんなイベントも応募条件に当てはまらない男性も多いのです。そのため、よっぽど参加条件が厳しくない限り、イメージと違う男性も参加しているものと心構えしておいた方がいいと思います。

普段出会えない人と懐かしマンガの話ができて楽しい!

普段、仕事関係の人とマンガの話をしないので、学生時代に大好きだった『幽遊白書』や『るろうに剣心』について語れるのは楽しかったです。懐かしマンガの話になると、自然とテンションも上がります。自分は同じ趣味の男性と出会いたかったのだということを、つくづく実感しました。

蔵馬というキャラクターが好きで全巻持っていました。

一番よかったのは、途中で『7SEEDS』が好きな男性とペアになれたこと。少女マンガなので、このマンガが好きだと言う男性に出会ったのは生まれて初めてだったのです!その男性と「登場人物があの絶望的な環境で頑張れるなんてスゴイですよね」「楳図かずおのサバイバルマンガは残酷でしたしね」などと内容について深掘りできて、ちょっと感動……。

最初は「アニメはあまり見ないし、ゲームもしないけど大丈夫かな」と思っていたのですが、意外とマンガ好きが多くて有意義でした。ただ、全体的にはアニメが好きな男性が多かったので、人気アニメは事前にある程度調べていった方がいいかもしれません。

婚活イベントでは、相手の男性と共通点が少ないとすぐに対象外になります。そのため、聞き役に回っている最中「この女性とは合わないな〜」と思われていないかどうかがずっと気になりました。オタク婚活の感想記事で書かれていた「好きなジャンルがかぶらないと詰む」というのは一理あるかもしれません。

プロフィールカードに今ハマっているマンガを書いていたのですが、「自分も好きです!」と言われて盛り上がることはなく……。初めてのイベントで、いきなり同じアニメやマンガが好きな人を探すのは相当大変。それで自分の好きなものをあきらめる必要はありませんが、相手の好きなものを好きになれないとキツイと思います。こだわりの少ない女性の方が向いているような気はしました。

まとめ

店内は明るくて爽やかな感じでした。

オタク婚活は辛いとよく言われているので内心ビビっていましたが、ライトなイベントだったおかげで噂ほどの苦労や悪臭は一切なし。プロフィールカードの趣味欄に野球やピアノなどもあり、僕はこれしか興味ありません的な男性がいなかったところもよかったです。主な趣味がアニメやマンガというだけの普通の男性ばかりなので、普通の婚活イベントとそれほど大きな違いはないでしょう。

ある程度人と触れる仕事をしている社会人女性なら、困惑することはないはず。人の話を聞くのが好きで、好奇心があれば、好きなものが増えて純粋に楽しいと思います。

ただ、アニメやマンガは萌え系やスポーツ、SFなどジャンルが幅広いので、好きなマンガが同じ男性と出会えるとは限りません。不潔な男性と出会うのを避けたい女性は、清潔な服装を指定されるイベントを何度か行ってみた方がよさそうです。

あと、気になるのはカップリング成立するかどうかですよね。果たして、男性と連絡先交換はできたのか……?肝心の結果は、後編でお伝えしたいと思います。

【取材協力】※婚活パーティ・お見合いパーティYUCO.(ユーコ) https://party.youbride.jp/