覗けば深い女のトンネルとは? 第43回「婚活は“人間力”が試される場」

 

ここ最近、だらだらと婚活をしている和久井です。

 

以前は、よく知らない男性に言われたことで傷つけられたら嫌だなと思って敬遠していたんです。でも「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」や「100回お見合いしたヲタ女子の婚活記」といった婚活体験エッセイに登場する男性たちがあまりに香ばしいので、気が変わりました。「いろんな人がいる」と見聞を広めるのはいいことかな、と思うようになりまして。

 

何十人と並列に男性と会った中で「いいな」と思う人がいたら、それは本物かもしれません。ネットで知り合った夫婦は離婚が少ないとかいうのも納得です。現実社会で知り合うのはせいぜい会社か趣味の場。おつきあい候補をざーっと並べて「誰にしようかな」なんて普通はできませんものね。

 

婚活の場で会う人たちに驚くほど多いのは「僕、どう?」ってアピールしてくる人たちです。

 

先日は、会って5分で店にも入る前に「僕のことどうですか」と聞かれました。いくら思ったことを口に出すほうの和久井でも、会ったそばから「なさそうな気がします」とか言いにくいです。

 

「まだわかりません」とか言ってたら(まあ本心だけど)何度も聞いてくるので、「だったら自分がどう思ってるか先に言ったらどうですか? もしもいま返事をしなければいけないのなら、ナシです」と言いました。自分の気持ちを言わずに、人にだけ答えさせようとするのってズルイですよね。次にもし誰かに同じようなことを言われたら「そう聞かれた時点でないです」って答えようっと。

 

婚活って、「この人と結婚したらどうかな」って見極める場ですよね。そこで「僕、どう?」ってアピールされて、何を判断すればよいのでしょうか。「結婚したらずっと『僕、すごいでしょ?』って言われるのかな〜」って想像しちゃいます。

 

お母さんだったら、「僕、すごいでしょ」って言ったら褒めてくれるのでしょう。「テストで100点取ったよ」「いい大学に受かったよ」「いい会社に入ったよ」……喜んでくれるでしょう。でも結婚相手はお母さんじゃありません。すごいでしょ自慢されても「それより、一緒に生活を築いていく気はあるの?」って聞きたくなりそう。結局、人付き合いが続くかどうかって、相手に対する思いやりに尽きるじゃないですか。自分アピールはすなわち自分勝手であることや思いやりの欠如を連想させます。

 

お寺が婚活を主催する「吉縁会」というサービスがあります。登録料無料、イベント参加費3000円程度で安価に婚活ができます。会員急増中、2年ほど前は5000名だった登録者数は現在12000名、開催地は全国に広がっています。この吉縁会は収益が目的ではないので、参加費はほぼ実費らしいです。たまにメルマガが届くんですが、そこに書かれてるお説教がめちゃくちゃ厳しいです。

 

「会員にマナーの悪いのがいる。相手の心を想像できないようでは結婚や異性との付き合いは難しい。事務局への問い合わせに気遣いや挨拶をしなかったり、自分でできることを努力もせずに気軽に問い合わせたりするのは甘えだ」というようなことをこんこんと訴えています。どうやら、とてもぶしつけなメールを送ってきたり、自分の思い通りじゃなかったと文句を言ったり、クレームじみた問い合わせをしたりする人がたくさんいるようです。たいへんそう……。その人と結婚したら、文句を言われたりクレーム言われる相手が自分になるってことですよね……。

 

婚活ってホント、人間力が試される場だと思います。たいていの人は、他人に厳しく自分に甘いので、和久井も気を客観的視点を失わずに、自己鍛錬に励みます。