ガリアーノが提起するグラマーの新概念「メゾン マルジェラ」2018年春夏コレクション

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 ショー開始前に響いた搭乗アナウンス。シートに座った招待客の脳裏に「旅」というテーマが浮かんだが、 「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」の今期のテーマは「アンコンシャス・グラマー」。前シーズンに挑んだ「ニュー・グラマー」の解釈をより深化させたジョン・ガリアーノ(John Galliano)が新たな概念として打ち出す新基軸だ。
 マリリン・モンローに象徴されるボディコンシャスなスタイルがグラマーとして知られているが、ガリアーノが求めたのは、自覚のない行動や装いの中で垣間見える"瞬間"。スパ上がりのタオルをまとう仕草やシャツに腕を通す一瞬に見え隠れする感覚をグラマーとして提案している。様々な人々が出会いと別れを交差させる空港にもそのエッセンスを感じたことから今回、演出に取り入れたという。
 ファーストルックから続くのはトレンチコート。トラディショナルなマッキントッシュ製のゴム引き生地を使用し、ベージュを主役にしたカラーパレットに同じ生地で製作した真紅のビスチェを合わせた。タオルのような柔らかなジャカードバスローブはイブニングドレスへ昇華。服の輪郭にフェザーを施したハーネスや、プリントの上からベージュのオーガンジーを重ねることで、ロマンティックに仕上げた。
 コレクションピースと並んで注目を集めたのは新アイコンバッグ「グラム・スラム(Glam Slam)」。アーカイブから着想を得たという柔らかなレザーを用いたクッションルックのバッグで、モデルが脇に抱えてお披露目。レザーながら軽く、ホワイト、ブラックの他に今期のキーカラーとなったレッドもそろえた。「5AC(ファイブ エー シー)」が人気を博したマルジェラのイットバッグとして来場者は熱視線を送っていた。