いよいよ秋競馬が本格的にスタート。この三連休には古馬G1戦線の重要なステップレース、G2の毎日王冠と京都大賞典が行われる。特に日曜日の第68回毎日王冠は例年どおり、多彩な顔触れとなった。

 

今年のオークスを制した超良血馬ソウルスターリング(牝3歳)を筆頭に、昨年のダービー馬マカヒキ(牡4歳)、今年の安田記念馬サトノアラジン(牡6歳)など、今後それぞれの路線に歩みを進めていく馬が一堂に会している。これぞ毎日王冠だ。

 

その毎日王冠は、過去に数々の名レースも生み出してきた。“本番”ではないからこそ実現した夢の対決。特に、圧倒的なスピードでその年の宝塚記念を制したサイレンススズカと、エルコンドルパサー、グラスワンダーという当時無敗の3歳馬2頭が激突した1998年のレースは、いまだ語り継がれる伝説の一戦だ。

 

スタンドにはG1に匹敵する13万人の大観衆。その熱気が場内を包むなか、レースは単勝1.4倍と圧倒的1番人気に推されたサイレンススズカが得意の逃げで完勝し、6連勝を達成した。レース直後にはG2では異例のウイニングランも飛び出している。

 

残念ながらサイレンススズカは直後の天皇賞(秋)で非業の死を遂げてしまったが、エルコンドルパサー(ジャパンカップ、サンクルー大賞、凱旋門賞2着)とグラスワンダー(有馬記念2勝、宝塚記念)がその後大活躍したことでこの毎日王冠に対する評価はさらにアップ。日本中央競馬会(JRA)が2000年に実施した「20世紀の名馬大投票」で、ナリタブライアン、スペシャルウィーク、オグリキャップに次ぐ4位に入ったサイレンススズカを語る上で欠かせないレースとなっている。