女性のイスラム教徒用の衣装「ニカブ」を身に着けた女性。仏パリ東部郊外のモントルイユで(2010年5月18日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】フランスの裁判所は6日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」系の戦闘員となった息子を支援する目的でシリアに3回渡航した女性に対し、テロリストの陰謀に関与した罪で禁錮10年の判決を言い渡した。

 裁判所は判決理由として、クリスティーヌ・リビエール(Christine Riviere)被告(51)のジハード(聖戦)への「確かな関与」と、自身の息子を含む戦闘員の花嫁とするために多数のフランス人女性をシリアに渡航させるのを支援したためとしている。

 禁錮10年はこの罪状に対する最高刑で、リビエール被告には7年間、仮釈放も認められない。

 仏メディアでリビエール被告は、イスラム教に改宗した「聖戦の母」と呼ばれている。

 リビエール被告の息子のタイラー・ビリュス(Tyler Vilus)容疑者(27)は、IS系組織の戦闘に参加するため2012年か13年にシリアに渡ったとされている。

 13年と14年に計3回、ビリュス容疑者に会いにシリアを訪れたリビエール被告は、IS系組織の戦闘に自身は参加していないと主張しているが、斬首の画像やカラシニコフ(Kalashnikov)銃を手にした自身の写真などをフェイスブック(Facebook)に投稿している。

 リビエール被告の裁判では、被告の別の息子が自分の母親が「無実の人たちを殺害した」とは信じられない、「母は息子を愛するがゆえにシリアに渡った。戦うためではない」などと涙ながらに証言した。

 フランスでは今回の判決の1週間ほど前にも、同様にイスラム過激派戦闘員の母親が有罪判決を受けている。

 ナタリー・ハダディ(Nathalie Haddadi)被告(43)は、シリアでイスラム過激派戦闘員となった息子へ送金していたことから、テロへの資金供与の罪で禁錮2年を言い渡された。ハダディ被告の息子はシリアで死亡したとみられている。

 ハダディ被告の弁護士によると、被告は今回の有罪判決が聖戦に参加するためにシリアに渡った息子を持つフランス人の親たち約2000人にとっての判例とならないよう、上訴する意向だ。
【翻訳編集】AFPBB News