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 これまでネットメディアに対して厳しい露出規制を貫いて来たジャニーズ事務所が、ここへきて規制軟化に動き出すかもしれない。その背景には、先日退所したあの3人の活動が大きく影響しているという。

 一部メディアで、稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(43)、香取慎吾(40)らがネットドラマに進出する可能性が報じられている。3人は公式ファンサイト『新しい地図』を立ち上げ、以降インターネット生放送番組の出演発表や、SNSアカウントの開設など、ネットでの活動を本格化させている。さらには、ネットドラマへの参入も本格的に考えているのだという。

 ネットドラマについては、既存のテレビ番組を守るため出演を見送る大手芸能事務所も少なくない。ジャニーズも例に漏れずと見られていたのだが、ジャニーズ事務所という大きな看板を下ろした3人にとっては、あまりシガラミがないようだ。

「ネットドラマの最大手では、ドラマ1本が映画1本分の予算に相当するほど、ネットドラマは盛り上がりを見せています。さらに企画の自由度も高いため、実験的な作品も含めさまざまな挑戦ができる。まさに新しい地図を描こうとしている3人にとっては、ピッタリの場所となりそうです」(芸能記者)

 当然、ネットドラマに出演することは、大きなビジネスチャンスだ。

「例えば3人のドラマ制作が決定すれば、彼らのファンが入会することは間違いないでしょう。彼らのファン層はかなり厚いため、当人たちはもちろんのこと、制作・配信サイドにとっても有益なことになります。ネットを中心とした活動にどんどん力を入れていくことになるのではないでしょうか」(ネット業界関係者)

 ネットでドラマを製作することにより、海外への発信も容易になる。SMAPはアジア圏でも人気が高いため、こうしたファンを獲得することも期待できそうだ。

■ネット活用の影響力はジャニーズにも?

 こうした状況を目の当たりにし、ジャニーズ事務所は方針の変更を検討しているといわれている。

「ジャニーズがネットメディアに厳しいのは、安易に写真や記事を流通させることでジャニーズとしてのブランド力を落とさないためとも言われています。しかし、時代の変化とともにそうも言っていられない。というのも、退所した3人の公式ファンサイト『新しい地図』は、この短期間で数億円ものお金を動かしたと言われているのです。ジャニーズの若手社員の中にはネットに強い人材もいるようなので、今後は積極的なネットメディア進出も考えられるのではないでしょうか」(芸能関係者)

 果たして、大きな山は動くのだろうか。

文・橘カイト(たちばな・かいと)※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。