法律的に死後の“同居義務”はないようです

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夫側の家族に嫁いだ場合、基本的に妻は夫と同じお墓に入ることが多いでしょう。「夫と同じ墓に入るなんて当たり前でしょ」という声も聞こえてきますが、昨今では「同じお墓に入りたくない」という人も増えているようですよ。

 

■ 「夫と一緒のお墓に入りたくない」女性は約6割!?

9月25日放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX系)で、「日刊スポーツ」が掲載した“お墓”に関する記事が取り上げられました。同記事では終活カウンセラー協会の代表理事・武藤頼胡が、お墓に関する問題に言及。最近では「主人と同じお墓は嫌!」という夫人からの相談が多いそうです。

近年では同じような考えを持つ人が増えてきている様子。2014年に「あさイチ」(NHK)が行ったアンケートでは、約6割の既婚女性が「夫と一緒のお墓には入りたくない」と答えていました。

その理由として最も多かったのが「知らない先祖と一緒に入るのはいや」というもので39.9%。次いで多かったのは「夫のお墓がゆかりのない土地だから(32.3%)」というものです。

同アンケートをきっかけに、“夫と違うお墓に入る”という選択肢が一気に話題に。日本最大級の弁護士検索・法律相談サイト「弁護士ドットコム」も、「あさイチ」の調査結果に注目。2014年の記事で、平田厚弁護士の見解を掲載しています。

平田弁護士によると「夫と同じお墓に入らなければならない法的義務は一切ありません」とのこと。さらに「夫婦でいる間は、同居義務がありますが、それは生きているうちだけのことで、亡くなってしまったら何の法的義務もありません。したがって、自分のお墓は自分で決めていいのです」と解説していました。

全国の既婚女性からは「やっぱり実家のお墓に入りたいな… というかお母さんと同じお墓がいい」「旦那なんて所詮他人。選べるんなら自分の家系の墓に入る」「旦那側のお墓がすごい寂しいところにあるから、出来ればあそこには入りたくないなぁ」といった声が上がっています。

 

■ 夫は良いけど夫側の親戚がイヤ!?

一方で、当然ながら「夫と同じお墓じゃないとか考えられない!」「同じお墓に入りたくないならそもそも結婚してないよね」といった意見もあります。永代供養墓を手がける「株式会社アンカレッジ」が今年行ったアンケートでは、「誰と一緒に墓に入りたいか」という質問に64.5%の既婚女性が「夫」と回答していました。

しかし「自分の両親」と答えた人が26.4%と3番目に多い一方で、「夫の両親」は8.7%。実際にネット上には「夫と一所に入っても別にいいけど、夫の親戚と一緒なのがイヤ」「旦那の2人だけのお墓だったら、旦那と一緒でも良い」との意見も寄せられています。

近年では、死別した配偶者と「死後離婚」をする人も急増中。「死後離婚」とは造語で、実際に故人と離婚することは出来ないのですが、「姻族関係終了届」を提出して夫側の家族と関係を断つ人もいるようです。結婚生活と同様、死後の暮らしも“多様化”がすすんでいるようですね。