「我が日本に勝ったじゃないか」 ハリルがW杯出場を目指す祖国に魂のエール

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ボスニア・ヘルツェゴビナはW杯予選で強豪ベルギーと対戦 「勝てると信じている」

 日本代表を率いるバヒド・ハリルホジッチ監督は、7日のロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選でベルギー代表と戦う祖国ボスニア・ヘルツェゴビナ代表に“魂のエール”を送っている。

 ボスニアサッカー協会が公式サイトで伝えた。

 W杯本大会に向けて新たなスタートとなる日本代表の10月2連戦に挑む一方で、ハリルホジッチ監督は祖国の動向にも思いを馳せていた。ボスニア・ヘルツェゴビナが戦う欧州予選H組は、すでに首位ベルギーが本大会出場を確定。プレーオフ進出となる2位の座をかけて、勝ち点14のボスニア・ヘルツェゴビナ、同13のギリシャ、同10のキプロスが残り2試合に挑む。

 ボスニア・ヘルツェゴビナは7日にホームでベルギーと、10日にアウェーでエストニアと激突。H組2位の座を死守すると同時に、全9グループの2位チームで最も成績の低い1チームはプレーオフに進出できないため、2連勝して勝ち点を積み上げ、なおかつ多くの得点を奪って可能性を高めたいところ。強豪ベルギーをホームに迎える7日の試合は、ボスニア・ヘルツェゴビナにとってまさに必勝を期す一戦となる。

「強豪相手に戦う時には過小評価されることに我々は慣れている。我々は不屈さと力強さを見せる。一番大事なのは気持ち、そして試合へのアプローチだ。それを見せることができるのなら、私は勝利を信じている」

 ハリルホジッチ監督は本拠地でベルギーを迎え撃つチームに、日本代表でも強調するメンタル面の準備の重要性を説いている。

「ベルギーには勝てると信じている。だが、それではW杯には十分ではない。我々にはさらに1試合のハードルが残されている。(MFの)ミラレム・ピャニッチを失うことになるが、代表チームにふさわしい誰かが彼の穴を埋めることになる。(16年6月の)日本でのキリンカップを思い出してほしい。代表は控えメンバーでやってきて、デンマークと我が日本に勝ったじゃないか。若手たちには意欲がある。今回も同じだと信じたい。ベルギーが世界屈指のチームだとしても、だ」

「プレッシャーもポジティブな作用を生む」

 司令塔で世界的なFKの名手であるユベントスのピャニッチは、右足ハムストリングの肉離れで全治3週間。MFエデン・アザール(チェルシー)、FWロメル・ルカク(マンチェスター・ユナイテッド)ら猛者揃いの強敵ベルギー相手に、大一番でピッチに立つことはできない。しかし、昨年6月のキリンカップでハリルジャパンを破った若手の躍進に期待を込めた。そして、記事ではベルギー戦についても展望している。

「(ベルギーは)欧州最高のクラブで戦う強力なメンバーで構成された危険なチームだ。彼らが我々にイニシアチブを取らせてくれる可能性もある。だが、罠にはまって、守備を疎かにしてはいけない。いかに、戦術的なプレーを続けることができるか、だ。相手の強力な支配力に対して中盤を固めながら、どうウインガーにプレスをかけるか。(監督の)メフメト・バズダレビッチはいかに対応すべきか理解していると信じている。選手は監督の考えをピッチ上で落とし込むことが大事。90分間集中しなければいけない」

 ハリルホジッチ監督は祖国が勝つために抑えるべきポイントを挙げつつ、ピッチ外で打倒ベルギーを果たす上で重要な部分についても触れている。

「ドレッシングルームの雰囲気もとても重要だ。選手は十分にリラックスしなければいけないが、プレッシャーもまたポジティブな作用を生む。フットボールの世界でベルギー戦を戦う。負けたところで、世界の終わりを意味するわけではない。勝利はチームと観衆に活力と勢いをもたらすことは明確だ。選手はこの状況で孤立することも重要だ。外的な影響は必要ない。相手だけを考える。勝利に勝利を重ねることで突破できると願うために、それも重要だ」

 2014年ブラジル大会に続き、2大会連続のW杯出場を目指すボスニア・ヘルツェゴビナ代表。ハリルホジッチ監督は祖国にエールを送りながらも、11月の親善試合で対戦するベルギー戦に向けてイメージを膨らませているのかもしれない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images