ミニゲームで汗を流すMF小林祐希

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 試合の映像はすでに見直した。6日のニュージーランド戦(2-1)に後半15分から途中出場し、攻撃のリズムに変化を生んだ日本代表MF小林祐希(ヘーレンフェーン)は「もっとボールに触れたかなと思う。そこは課題というか、もうちょっと(周りに)要求していい」とあらためて振り返り、「あの時間帯、あの相手ならもっとできなきゃいけない」と貪欲に言った。

「自分がパスを出した次の選手がミスをしたら俺のミスと一緒。次の人が楽な状況をつくることを意識してプレーしてきたし、それが昨日はできたけど、そこを突き詰めないと、相手のレベルが上がったときに次の選手が囲まれたり、選択肢がなくなったりする」

 常に自らに高い要求を課す小林はニュージーランド戦でCKのキッカーも務めたが、「1本目は良かったけど……」と苦笑いしながら、意外な事実を打ち明けた。「(杉本)健勇しか狙っていなかった。あいつに点を取ってほしかったから。あからさまにニアを狙ってしまった」と反省。とはいえ、精度の高い左足のキックは、セットプレーを重視するハリルホジッチ監督の要求にも合致する。

「ここ最近、20試合くらいで相手のペナルティーエリア付近でのFKがまったくなかった。それは受け入れられないことだ」。ニュージーランド戦後の記者会見でハリルホジッチ監督は10年南アフリカW杯で日本が直接FKから2ゴールを奪い、グループリーグ突破につながったことも例に挙げ、「我々がそうした直接FKを決めることができていないのは、FKを得ることができていないからだ」と力説した。

 選手にはペナルティーエリア近くでファウルを誘うようなプレーも要求しているという指揮官だが、小林は「ファウルをもらえないのは、監督に『簡単に落とせ』と言われているから」と持論を展開。「ファウルが欲しいなら、キープしたり強引にターンしたり、そういうのがあってもいい。そこは選手一人ひとりが監督と話すべき」と、的確に意見した。

 ニュージーランド戦では、ヘーレンフェーンでチームメイトのFWマルコ・ロハスが一時同点とするゴールをアシストした。試合後に「おめでとう」と声をかけたというレフティーは「こうやって各国に友人、戦友ができるのはうれしいし、ビッグクラブに行って、もっと強い国にも仲間ができてくればいいなと思う」と微笑んだ。

(取材・文 西山紘平)