なぜ不倫相手に外国人を選ぶのか(写真:神鳥谷(ひととのや) / PIXTA)

筆者は、「不倫している女性」のインタビューを4年ほど続けている。ここ半年間で「不倫相手に外国人を選ぶ」と答える30〜40代の女性が増えていることに気がついた。「不倫を楽しむ高収入の妻たち」について具体例を報じてきた本連載だが、今回の記事では、外国人を不倫相手に選ぶ妻について、実例を交えながら紹介していく。


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今、全国津々浦々で訪日外国人を見かける。日本政府観光局が発表した「ビジット・ジャパン事業開始以降の訪日客数の推移」を見ると、2003年時には約521万人だった訪日外国人旅行客数が、2016年には約2404万人と約5倍に増えており、今後も拡大傾向を続けると予測している。

経済面での影響も大きく、観光庁が発表した、2016年の訪日外国人旅行消費額は3兆7476億円で、前年に比べ7.8%の成長を遂げた。訪日外国人1人当たりの旅行支出は平均すると15万5896円。国籍・地域別にみると、オーストラリアが最も高く(24万7000円)、次いで中国(23万2000円)、スペイン(22万4000円)の順になっている。

訪日外国人が日常的な風景になれば、かつてあった心理的な距離感が薄れ、交流が生まれる。その延長線上に、不倫相手に外国人を選ぶという女性が目立つようになったという現象が起こる。

会社を経営する39歳女性が語ったこととは?

今回、お話を伺った、食品輸入会社を経営する黒須正美さん(仮名・39歳・年収800万円)は、複数の訪日外国人と不倫を繰り返している。彼女の夫は10歳年上で夫婦仲はいいが、5年以上セックスレスだという。中学生の娘がいるが、自立心が強く、母親が夜に外出しても気にも留めていないという。

「外国人旅行客とは、基本はワンナイトラブ。これにハマったのは3年前。夫がEDになって欲求不満が溜まり、知り合いの男性と飲みまくっていたのですが、肉体関係までは至らなかったんです。ところが、飲み会の後に1人でふらっと新宿のゴールデン街に行ったらスイス人の警察官というイケメン男性にナンパされてその日のうちに関係を持ちました。これで世界が開けたんです」


新宿ゴールデン街の様子。ここが正美さんの主戦場だ(写真:sunny/PIXTA)

新宿の花園神社付近にあるゴールデン街は、1958年に売春防止法が施行されるまで私娼が多い青線地帯だった。それが2009年には「ミシュラン観光ガイド」の2つ星を獲得し、観光スポットに変身。外国人旅行客が激増し、レトロな雰囲気で欧米の旅行客を中心に魅了し続けている。

「外国人はチャージを嫌うから、“NO CHARGE”と書いてあるお店を狙って1人で飲みに行きます。彼らがスマホで写真を撮ろうとしたときに“Take a picture?”と声をかけて距離を縮める。私はほとんど英語を話せませんが、今のところ、百戦百勝です。外国人男性と肉体関係を持つ魅力は、その国によって手順が全く異なることです。私が最初に関係を持ったスイス人警察官は金髪碧眼の美青年だったのですが、下の毛もブロンドだったので驚きましたよ」

18カ国以上の男性と経験を持つ

正美さんは迫力がある容姿をしている。身長は170センチを超え、沖縄県の獅子を模した魔除けのお守り・シーサーを思わせる容姿はチャーミングだが日本人男性にモテるかというと、疑問が残る。

「私を見ると、普通の男はビビると思いますよ(笑)。ウチの夫は身長コンプレックスがあるから、背が高い女性が好きだとプロポーズしてくれました。でも、周囲の日本人男性を見ると、控えめで小柄で若くてかわいらしい女の子が好きですよね。ですから私は圏外にされていました。でも外国人は違います。大きくて強そうな女性が好きなドイツ人やオーストラリア人、来るもの拒まずのフランス人やスペイン人。あくまで私の主観ですが、遊び相手は選び放題です」

今までに18カ国以上の男性と経験を持ったという正美さん。ゴールデン街以外にも遠征しているという。「外国人旅行客が集う恵比寿や六本木のバーにも行き、そこでも関係を持ったのですが、あまりピンと来ませんでした。私はやはり日本的情感を解する外国人が多いゴールデン街が主戦場だと感じます」。

正美さんは、“外国人男性は率先してコンドームを付けてくれる”と感想を漏らしていたが、2人目に取材した中村典子さん(仮名・45歳)も同じ感想を語った。彼女は外資系の保険会社に勤務しており、同い年の夫との間には中学生の息子が2人いる。

「外国人は、45歳のオバチャンでも体を褒めてくれる。コンドームも付けてくれます。相手の探し方ですか? 私はスマホの位置情報機能を使った出会い系アプリ『happn』を使っています。これは最近出たフランス発のアプリで、スマホにアプリをダウンロードしている人とすれ違うと、その人の情報がタイムラインに流れてきます。そこで“いいね”を押すとマッチングできるというものです。それまで『Tinder』という肉体目的の人が多いと感じるアプリを使っていたのですが、あからさまにそれが目的という扱いをされると、ちょっとイヤなんですよね」

10人以上の男性と関係

この『happn』を使うことで、典子さんは10人以上の男性と関係を持ったという。いったい、どこで出会っているのだろうか。


最初のきっかけは六本木のディスコだった(写真:HHImages / PIXTA)

「最初のきっかけは、会社の2次会で行った六本木のディスコ。お酒を飲んで踊るうちにいい感じになっていて、気がつけばオーストラリア人の男性が宿泊するホテルで関係を持っていました。アプリを使うときは、六本木、新宿、浅草に行きます。外国人旅行客が飲むお店に22〜23時ごろ行って、相手が宿泊するホテルに行って、深夜になって家に帰るというのがパターン。だいたい月イチ程度です。そのくらいだったら家族にもバレませんしね」

正美さんも典子さんも、ベッド上の交流がきっかけとなり、英語を勉強するようになり、それが仕事上でも役に立っていると語っていた。

言うまでもないことだが、正美さんや典子さんのような行為が褒められるわけではない。しかし、彼女たちは自分の家庭を壊す気持ちはさらさらない。同じ火遊びをするのであれば、遠い国からやって来た外国人男性のほうが家族崩壊のリスクが小さい、という計算もしている。割り切って火遊びを楽しむ高収入の妻たちは、したたかなのだ。