春季キャンプ中に行われるフォトデーでポーズをとる米大リーグの選手(2016年2月29日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ラグビーウェールズ代表のフッカー、スコット・ボールドウィン(Scott Baldwin)がライオンにかまれて負傷し、先月29日に行われた所属チームの試合を欠場。本人はチームとファンに謝罪したものの、チームを率いるスティーブ・タンディ(Steve Tandy)ヘッドコーチ(HC)からは「ばか」というレッテルを貼られた。

 こうした普通では考えられないスポーツ選手のけがは、過去にもいくつか起きている。ここではそうした奇妙な負傷を5件紹介する。

■クラレンス・ブレゼン(Clarence Blethen)/野球

 米野球界で投手としてプレーしたブレゼンは、大リーグ(MLB)の舞台ではなかなか活躍できず、キャリアのほとんどをマイナーリーグで過ごした。メジャーで出塁したのはボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)時代のたった1回だが、彼が塁に立つ姿は誰の記憶にも残っていない。

 なぜなら、ブレゼンは入れ歯を使っていて、走塁の際は入れ歯をユニホームの尻ポケットに入れていたのだが、出塁したときにそれを忘れてそのまま二塁に滑り込んでしまったのだ。尻を「かまれた」ブレゼンはひどく出血し、栄光を味わうはずの瞬間にグラウンドから運び出される羽目になってしまった。

■ガス・フレロッテ(Gus Frerotte)/アメリカンフットボール

 米ナショナルフットボール(NFL)で活躍したフレロッテは、プロ加入当初はワシントン・レッドスキンズ(Washington Redskins)からの7位指名という立ち位置ながら、そこから先発QBまで上り詰めた素晴らしい反骨心の持ち主だった。ところがキャリア最高のシーズンを送っていた1996年、フレロッテはくだらないけがの歴史に名前を刻んでしまう。

 ディビジョンの因縁のライバル、ニューヨーク・ジャイアンツ(New York Giants)戦でタッチダウンランを決めたフレロッテは、そのままスタジアムの壁に頭突きを見舞ったのだ。意識がもうろうとしたかのようによろめいたフレロッテは、病院へ連れて行かれて首の捻挫と診断された。

 フレロッテは引退後「まあ、冗談めかしでもしなければ、とてもじゃないけどやってこれなかったよ」と話している。

■ジェイソン・ピア・ポール(Jason Pierre-Paul)/アメフト

 各チームのヘッドコーチ(HC)は、フィールドで花火を打ち上げることのできるスター選手を求めている。しかし、その言葉を文字通りに受け止めたのは、ジャイアンツでスーパーボウルを制したDEのピア・ポールくらいのものだろう。2015年7月4日、家族や友人と独立記念日を祝っていたピア・ポールは、花火に火をつけようとして手を吹っ飛ばしかけた。

 本人はスポーツ・イラストレイテッド(Sports Illustrated)誌に「手を見て関節が全部残っているのを確認したよ。あんなの映画でしか見たことがない」と話している。右手の人さし指を切断し、皮膚を移植する大けがをしたピア・ポールは、それでもなんとかジャイアンツを説得してチームに残り、2017年には新たに数千万ドル規模の4年契約を結んだ。

■スティーブ・モロウ(Steve Morrow)/サッカー

 北アイルランド出身のモロウは真面目を絵に描いたような選手で、1990年代のアーセナルでイアン・ライト(Ian Wright)やポール・マーソン(Paul Merson)といった才能あふれる選手とともにプレーした。そのモロウが主役を演じたのが、1993年のシェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)とのカーリング・カップ(Carling Cup)決勝。モロウは決勝点を挙げてチームに2-1の勝利をもたらしたが、チームメートたちがトロフィーとメダルを受け取るためウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)の階段を上っているとき、モロウは病院への途上にあった。

「犯人」は主将のトニー・アダムス(Tony Adams)だった。試合終了のホイッスルとともにアダムスはモロウを肩車したのだが、その後いきなり下ろしたせいで、モロウは腕を骨折してしまったのだ。「ちょっと変な出来事だったし、あのときは痛かった。すごくやばいことになってるのがわかった。それなのにトニーのやつ、僕の腕が不自然に曲がってるのを見て、持ち上げて元に戻そうとしたんだ。ドクターが止めてくれたよ。ありがたいことにね!」

■スヴェン・グロンダーレン(Svein Grondalen)/サッカー

 ノルウェー代表として77試合に出場したグロンダーレンは、チーク材のように堅いDFだったが、彼が最も人々の記憶に残っているのは、出場できなかった試合の方だ。グロンダーレンは、W杯予選の試合を控えて森の中をランニングしている途中、悲惨なことにヘラジカと激突。けがをして結局試合には出られなかった。
【翻訳編集】AFPBB News