注射器具。仏パリで(2016年10月11日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】カナダで昨年医師のほう助による安楽死が合法化されてから最初の1年間で、不治の病にかかった人2000人弱がこの方法で死去したことが、6日発表された報告書で明らかになった。

 カナダ保健省によると、医師のほう助による安楽死が合法化された2016年6月から2017年6月30日までに1982人がこの方法で命を絶った。そのほとんどはがん患者だった。

 同省は2017年上半期のデータを基に推定すると今年この方法を選ぶ人は増えると予想されるが、それでも今年の全死因の2%未満にとどまる見通しで、「国際的な経験とも一致する」としている。

 カナダでの医師のほう助による安楽死は、深刻な健康問題に苦しむ成人で、苦しみを終わらせたいと希望する人を対象としており、病院または自宅で薬物注射によって命を絶つ。

 医師のほう助による安楽死を認めるよう法律が改正された数日後、差し迫った死の危険性はないものの消耗性疾患に苦しんでいる人にも適用範囲を拡大するよう求める訴訟が起こされた。

 上記の疾患には脊髄性筋萎縮症や多発性硬化症、脊椎狭窄症、閉じ込め症候群、外傷性脊髄損傷、パーキンソン病、ハンチントン病などが含まれている。

 カナダの教会幹部らは聖職者らに対し、医師のほう助による安楽死を選んだ故人の葬儀を執り行わないよう指示している。
【翻訳編集】AFPBB News