吉田が的確な配球で攻撃のスイッチを押した。相手の背後を突くロングパスも効果的だった。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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[キリンチャレンジカップ2017]日本 2-1 ニュージーランド/10月6日/豊田スタジアム
 
 開始1分で香川真司が枠内シュートを放つなど、立ち上がりは完全に日本のペースだった。スピーディーかつ迫力溢れる攻撃を何度も繰り出し、ニュージーランドを圧倒。いつ得点が入っても不思議はなかった。
 
 3トップの大迫勇也、久保裕也、武藤嘉紀がスペースを突く動きを繰り返し、縦パスが入った瞬間に一気に敵陣に迫る。その攻撃を加速させるパスを供給していたのは井手口陽介でも山口蛍でも香川でもなく、CBの吉田麻也だった。
 
「麻也くんから何本か良いボールが入っていた。あの形は良かったと思います。今日は麻也くんが持ったときに自然と攻撃のスイッチが入っていた」
 
 そう振り返ったのは大迫だ。最終ラインでゆっくり繋ぎながら、味方の動き出しに合わせて縦パスを供給する。大迫が語るとおり、局面を前に進めていたのは吉田のフィードだった。惜しくも得点とはならなかったが、武藤の決定機を演出した34分のシーンをはじめ、敵ディフェンスラインの背後を突くロングパスも効果的だった。
 
 この吉田を起点とした速攻は、ワールドカップ本番でも十分使えるはず。連係を深めパスの精度を高めれば、強豪相手にも通用する武器になりえる。次のハイチ戦(10月10日)でも、吉田の「攻撃のスイッチを入れる」パスに注目だ。
 
取材・文:高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト編集部)

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