高橋洋監督最新作『霊的ボリシェヴィキ』2018年2月公開へ “心霊実験”の様子映した予告編も

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 高橋洋監督最新作『霊的ボリシェヴィキ』が、2018年2月10日より渋谷ユーロスペースほかにて公開されることが決定。あわせて予告編とポスタービジュアルが公開された。

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 本作は、『女優霊』『リング』の脚本を手がけ、Jホラーというジャンルを確立させた高橋洋が、『旧支配者のキャロル』から6年ぶりに監督・脚本を務めた心霊映画。集音マイクがそこかしこに仕掛けられた奇妙な施設に呼び集められた、かつて“あの世に触れた”ことがあるという“ゲスト”と呼ばれる男女たち。その中のひとり、由紀子には、幼い頃“神隠し”に遭遇した過去があった。強すぎる霊気により一切のデジタル機器が通用しないこの場所で、静かにアナログのテープが回り始める。やがてテープに記録されていくのは、人間の領域を踏み越える禁断の心霊実験だった……。

 『霊的ボリシェヴィキ』というタイトルは、神道霊学研究家の武田崇元氏が70年代に提起して以降、ディープ・オカルトの世界でのみ密かに語り継がれた言葉。20年以上前からこの言葉に取り憑かれた高橋は、商業ベースでの実現を試みながら果たせず、今回、最もオリジナルの構想に近い形で完成させた。主人公・由紀子役を韓英恵が務めるほか。高橋映画の常連・長宗我部陽子、『秋の理由』の伊藤洋三郎らが出演している。

 公開された予告編は、“霊的ボリシェヴィキ”という謎の概念提唱に至る経緯の解説テロップとともに、奇妙な施設に呼び集められた男女たちが、禁断の心霊実験に手を染める様子が映し出されている。一方のポスタービジュアルには、“それは、あの世に触れる<恐怖の革命>”のコピーとともに、韓英恵演じる由紀子の姿が捉えられている。

 高橋監督からコメントが寄せられているほか、黒沢清監督、評論家・翻訳家の柳下毅一郎、音楽家・小説家の中原昌也からは推薦コメントも寄せられている。

 なお、Motion Galleryでは、宣伝費調達に向けたクラウドファンディングが、10月31日まで実施されている。

【高橋洋監督 コメント】

「霊的ボリシェヴィキ」という言葉に出会ったのは今から20年以上前。神道霊学研究家、武田崇元氏のインタビュー記事を通じてでした。「霊的」×「ボリシェヴィキ」(レーニンが率いた革命党派)。「霊」と「唯物論」のあり得ない組み合わせに自分は啓示のごとく撃たれ、そのままタイトルに戴いた映画を撮らねばならぬと思い定め、紆余曲折を経て、今回ついにインディペンデント制作の形で実現しました。「霊的ボリシェヴィキ」とは何なのか? これほど深く取り憑かれているにもかかわらず、自分はいまだに説明する言葉を持ちません。映画を通してしか表現できないもの、なのかも知れません。ところで、撮影中に気づいたのですが、今年は偶然にもロシア革命100周年でした……。

【推薦コメント】

■黒沢清(映画監督)人の口から語られる過去が結構怖い。その過去が現実に実態化しつつあると気づいてさらに怖くなる。ところでいったい、この人たちは何者で、世界に対して何をしようとしているのだろう…それがだんだんわかってくるにつれ、いよいよ本当の怖さが訪れる。

■柳下毅一郎(評論家・翻訳家)異界を召喚せんとする降霊実験によって、高橋洋がおこなうのは恐怖の世界を呼び起こす恐怖実験である。高橋洋こそ映画の恐怖革命を先導する映画ボリシェヴィキなのである!

■中原昌也(音楽家・小説家)ウィリアム・キャッスルとルイス・ブニュエルのミッシングリンクを埋める高橋洋が煽動するオカルト暴力革命が、いま地獄の蓋を開ける! Fuck The Post Truth !

(リアルサウンド編集部)