クルマ音痴の東京カレンダー編集者・船山を一人前のクルマ担当に育てる本連載。自動車を得意とするベテランライター・サトータケシが、全日本クルマ音痴代表の編集部員船山(通称ふなっしー)に、わかりやすくクルマの魅力を解説します。

今回のテーマは、「フランス車の魅力って、ズバリどこにあるのでしょう?」



船山:そういえば、サトーさんてどんなクルマに乗ってるんですか?

サトー:ここ2年半ぐらいはシトロエンのC6ってやつ。もうフランスでも生産中心になった絶版車

船山:確か前もフランス車でしたよね? ズバリ、フランス車って、どこがいいんですか?

サトー:フランス車ってコンパクトカーでも内装のセンスがよかったり、アール・ド・ヴィーヴルを感じるのよ。

船山:自転車のレースですか?

サトー:……それは、ツール・ド・フランスだね、多分。アール・ド・ヴィーブルっていうのは、英語にすると「アート・オブ・ライフ」。アートのある暮らしってこと。

船山:美に対するこだわりや、豊かな生活ってのが自分に一番欠けているものなので、気になります。

サトー:フランス車って、コンパクトカーでも内装のセンスがよかったり、アール・ド・ヴィーヴルを感じるのよ。それに、東カレとフランスって、相性がいいに決まってるもんね。

船山:僕、恵比寿に通いつめてるビストロがあって、めちゃウマでリーズナブルなんですよ。最初にグラスのシャンパンをいただきながらメニューを決めるんですけど、シャンパンにあたるクルマってなんかありますか?



【ALPINE A110】半世紀の時を経て、あの名車が蘇る!アルピーヌとはルノーの高性能車開発部門。1963年に発表されたアルピーヌA110は、WRC(世界ラリー選手権)で大活躍。オリジナルA110を現代の最新テクノロジーで復刻したのがこのモデル。日本への導入は2018年と予想されるが、価格などはまだ発表されていない

サトー:華やかで気分がアガる、ってことだからスポーツカー、このアルピーヌA110だね。

船山:初めて見るクルマですけど、カッコいいっすね。

サトー:まだ日本に入って来ていないんだけど、1970年代にラリーで大活躍したモデルへのオマージュなんだ。で、ふなっしー(註:船山は編集部の一部でこう呼ばれる)、前菜は何を頼むの?

船山:パテ・ド・カンパーニュは絶対に頼みますね。日本だと豚レバーのかわりに鶏レバーを使うところもあるんですけど、僕が行く店は豚レバー、濃厚です。ってわけで、いま買えるフランス車で、濃厚なやつを紹介してください。

サトー:濃厚ってことだと、プジョー3008っていうSUVだね。



【Peugeot 3008】街も野山も似合うお洒落トレッキングシューズ。日本で使うにはジャストサイズのSUV。海や山が似合いそうなたくましさと、表参道に停めても絵になるスタイリッシュなムードを兼ね備えているのが特徴。燃費がよく、静かで力強いディーゼルエンジンもラインナップ。¥3,570,000〜

船山:どのへんが濃厚なんです?

サトー:乗り心地が濃厚なんだよ。そんなにデカいクルマじゃないのに、大型SUVみたいにゆったり、粛々と走る。コッテリとしたフィーリングは、フランス車らしい猝〞だね。ところでスープも頼む?

船山:スープも必ずお願いします。その店、オマール海老のビスクが絶品なんです。なんというか、潮の香りが濃厚で、スプーンが凝縮した海のように感じます。というわけで、海に行きたくなるようなフランス車をお願いします。


グラニテなクルマって何でしょう?


サトー:2014年にシトロエンから独立して、DSという自動車ブランドが生まれたんだ。DSというのは「ディファレント・スタイル」のことで、ちょっと尖ったデザインのクルマを出している。

船山:このクルマも、変わったカッコをしてますね。

サトー:DS4クロスバックというモデルで、DS4というコジャレたハッチバックの車高を高くしたんだ。それでハッチバックとSUVのハーフというか、かなり個性的な仕上がりになっている。



【DS 4 CROSSBACK】シトロエンから独立した高級ブランドDSから出たクロスオーバー車がこれ。¥3,310,000〜

船山:お洒落っぽさとヘビーデューティ感が混じっていて、気の利いたマリンウェアなんかを来て海に行くと似合いそうです。

サトー:荷物が積めて小回りもきくというハッチバックの良さはそのままだから、重宝するはず。

船山:はい! ここでメイン料理に行く前に、グラニテです。グラニテ的なクルマって、ありますか。

サトー:難しいところを突いてくるねぇ……。スプーン一杯で口直しをしてくれるといえば、ルノー・トゥインゴにとどめを刺すね。



【Renault TWINGO】ルノーのベーシックモデルは、愛くるしい形とリアエンジンという構造が特徴。¥1,710,000〜

船山:なんかかわいいクルマですけど、それだけじゃないんですね。

サトー:見た目も面白いけど、エンジンを後席の後ろに積むとか、メカニズム的にも興味深いんだ。

船山:小さいけれど存在感がある、確かにグラニテだ。

サトー:そういうこと。

船山:では、メインディッシュにいきましょう!


いま最も注目されているフランス車はコレだ!


サトー:いま、フランス車の主役といったら間違いなくこのクルマだね、シトロエンC3。



【サトー’s RECOMMEND】CITROËN NEW CITROËN C3。トヨタ・ヴィッツなどと同じクラスのデビューしたばかりのコンパクトカー。魅力はなんと言ってもデザインで、外観からインテリアの細部まで気が利いている。安全装備なども充実している。¥2,160,000〜

船山:なんすか、この形は!?

サトー:アヴァンギャルドだよね。

船山:未来から来たクルマみたい。

サトー:しかもこのクルマ、216万円から買えるんだ。

船山:それなら僕だって手が届きそうじゃないですか。

サトー:まさに「アール・ド・ヴィーヴル」というか、普段使うモノのデザインにもこだわる国の面目躍如だよね。

船山:乗るとどうなんすか?

サトー:笑っちゃうのが、乗るとごくまっとうなコンパクトカーで、マジメに作られているんだ。乗るとほっこり、安心するよ。

船山:僕、そのビストロでは大体メインに白インゲン豆を煮込んだカスレを頼むんですけど、カスレみたいなほっこり系ですか?

サトー:そう、見た目はブッ飛んでるけど、中身は家庭的だね。

船山:僕、女性も見た目はちょい派手め、でも中身はにゃんにゃんのツンデレが好きで、例えば……。

サトー:はい、ではまた来月!


〜サトータケシ今回の教訓!〜
日本ではマイナーなフランス車、でも個性的でおもしろい!


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