「夢で終わらせたくない」…フル出場の槙野、定位置確保へ「1年分の思いを出した」

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「1年分の思いを出しました」。6日に行われたニュージーランド戦で昨年10月以来となる先発出場を果たしたDF槙野智章(浦和レッズ)は、そう言って充実した表情を見せると同時に、ワールドカップへ向けたさらなるアピールへの決意を示した。

 センターバックとしてもサイドバックとしてもプレーができ、何よりもチームのムードメーカーとして欠かせない存在の槙野。だが、ロシアW杯出場を決めた8月31日のオーストラリア戦翌日には「一番のやるべきことはピッチの上で仕事をすること」と、なかなか出場機会を掴むことができない状況を悔やんでいた。

 そんな槙野にチャンスが訪れた。ニュージーランド戦での先発出場を告げられたのは合宿合流初日のこと。「招集される中で常にベンチに座っているということで悔しい思いもありました。自分が入った時に、良いプレー(だけ)じゃなくて結果としてこのポジションに入っていかなきゃいけない」。強い覚悟でこの試合に臨んだ槙野は「招集されるだけじゃなくてピッチに立たなきゃいけないという思いを今日、1年分くらいですかね。出したかなと思います」といって笑顔を見せた。

 ただ、もちろんこれで満足しているわけではない。「センターバックとサイドバック、いろいろなところで呼ばれて、たぶん起用する監督さんとしても非常に難しい選手だというのは自分でもわかっている。いろんなポジションができるっていうだけでは残っていけないので、一つのポジションで強みを出していかないといけない」と自らの課題を理解し、克服していくつもりだ。

 W杯は「やっぱり夢」であり「夢で終わらせたくない」場所。残り8カ月、ポジションを勝ち取るべく、槙野智章がピッチ上で強烈な存在感を放っていく。

取材・文=本間慎吾