ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

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本拠地ラストゲームで勝利、千賀は最高勝率確定「CSでは欠かせない」

 ソフトバンクがホーム最終戦を劇的なサヨナラ勝ちで飾った。6日のオリックス戦(ヤフオクD)。先発の千賀が3点を失い、追う展開となったが、1点差で迎えた9回に同点とすると、延長12回に代打・吉村がソロ本塁打を放って4-3でサヨナラ。本拠地でのラストゲームで勝利して今季94勝目をあげ、工藤公康監督は「(最後に)勝ててよかったですし、千賀の負けを、みんがが頑張って消してくれた」と笑顔を浮かべた。

 千賀は初回、いきなりT-岡田に右前安打を浴びると、大城の犠打、小谷野の中前適時打であっさり先制点を献上。5回には若月にプロ初本塁打となるソロ本塁打、さらにはT-岡田に2者連続本塁打となる31号ソロを許して3失点。規定投球回に到達し、2点ビハインドの6回を投げ終えたところで降板した。

 敗戦投手となれば、勝率リーグトップから陥落するところだったが、そこから打線が反撃。7回に中村晃の犠飛で1点差とすると、9回2死二塁で上林が起死回生の右前適時打を放ち、同点に。この瞬間に、千賀の黒星は消えて最高勝率のタイトルが確定した。さらには、延長12回に代打の吉村が左中間席に2号サヨナラソロを放って試合を決めた。
 
 千賀は6回9安打3失点。指揮官はここ2試合、不安定な投球が続いていた右腕の投球内容について「まだしっくり来ていないところがある感じはあった。前よりはいいけど、ちょっとまだボールにクエスチョンマークがついている時があるのかな」と分析。「(クライマックスシリーズでは)欠かせないですけど。自信を持って投げるか投げないかも大事だし、バッターに向かっていく気持ちが、もっともっと普段ある選手なので、迷いをなくしてあげればいいのかなと。決して悲観はしていないです」と話していた。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)