Amazonプライムより

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 6日、Amazonプライムで話題のカークラッシュ番組『戦闘車』の配信が開始された。

 メルセデス・ベンツやBMWなど、一般人には手の届かない“高級外車”を思い切りぶつけ合う企画ということで、配信前から盛んに「お金がかかっている」「地上波では不可能な予算組み」といったアピールがなされているが、実際のところ、登場するクルマの価値は、それほどでもないという。自動車専門誌のライターに動画を見てもらい、話を聞いた。

「正直、ガッカリでしたね。確かにベンツ、BMW、ジャガーなどの高級メーカー車種が登場しますが、どれも特別に価値のある個体ではありませんよ。外車の中古車市場は国産車より値崩れが激しいですし、どれも10年〜20年落ちのクルマばかり。このあたりの中古車が、もっとも値が付かない年代なんです。これより古いクルマなら、クラシックカーとしての価値も出始めますが……」

 では、実際にどの程度の金額を払えば、これらのクルマを集めることができるのだろうか?

「あくまで動画を見た限りの推測になりますが、例えばボルボのV70でしたら、あの型は2代目ですので、販売期間は1999年から07年になります。走行距離が15万キロを超えるような固体なら、中古車オークションで10万円台から流通していますよ。また、この中でいえば、市場で特に不人気なのがイタリア車のアルファロメオ・GTですね。いまだに『壊れる』というイメージが根強いですし、登場した個体はセレスピードというメーカー固有の変速システムを採用していて、これは本当によく壊れるんです。乗り味がいいので固定ファンの多いアルファですが、『10年落ち、GT、セレ』で過走行なら、一般的な需要はほとんどありません。値が付かないということです」(同)

 さらに、この収録で使用するだけなら登録費用や保険料も必要ないことから、「車種にこだわらず、“高級外車”というイメージだけで、このあたりの過走行車を集めようと思えば、100万円〜200万円程度で10台揃う」(同)とのことだった。

 では、日本車も含めて、この中に価値のあるクルマは皆無ということだろうか?

「いえいえ、番組内でも言っていましたが、バッドボーイズの佐田正樹が持ち込んだというC130型日産ローレル、いわゆる“ブタケツローレル”は、状態がよければ数百万円で取引される希少車です。番組で壊すとすれば、唯一『もったいないなあ』と思えるクルマですよ」(同)

 結局、番組の「金の使い方」を絶賛する司会の浜田雅功のギャラが一番高いということになりそうだが……。