「ときめくかどうか」を基準に片づけるメソッドで、「片づけ界」ではすっかりおなじみになった片づけコンサルタントの“こんまり”こと近藤麻理恵さん。今では、活躍の場を海外に広げ、アメリカで生活しています。今回のテーマは衣替えについて。お話はコーディネートや服への愛情にまで広がることに!


テンションが上がる!服への愛情が深まる!理想のクローゼットづくり

季節の変わり目、夏物を片づけて衣替えの準備を始める方も多いのではないでしょうか。私が暮らすカリフォルニアは、一日の寒暖差が大きく、日中、日差しのあるところではTシャツ1枚でOKでも、朝晩は震えるほど寒くてダウンを羽織るなんてこともしょっちゅう。
こちらでは夏物、冬物という意識が少ないため、いわゆる衣替えの習慣はありません。真冬になって初めて、しまい込んだセーターを引っぱり出す、という程度なんです。●すべての服がスタンバイ状態だとコーディネートもラク

私自身、もう何年も衣替えはしていません。どの服も、季節を問わずいつでも着られるようスタンバイしている状態です。そうすることで、すべての服が把握しやすくコーディネートもラクちん。今ある服をちゃんと大切にしようという気になるし、バーゲンで衝動買いして、よく見たら家に似たような服が何枚もあった…なんて失敗も防げています。

衣替えをせずにすませたいけれど、オフシーズンの服を収めるスペースがない、という方は、まずは服の「片づけ祭り」を開催して、数を絞りましょう。家じゅうにある自分の服をすべて出して1か所に集め、残すものと手放すものに分けていくのです。時間をかけて少しずつやるのではなく、一時(いっとき)の祭りのようにわーっと瞬間的なエネルギーを使って終わらせるのがコツ。一気に、短期間で、完璧にやりましょう。中途半端にすると、必ずリバウンドします。

残す服を選ぶ基準は、触ったときに、ときめくかどうか。自分がときめく服だけがずらりと並んでるところを想像してください。ワクワクしますよね。そこまで気持ちをもっていくのが大事なんです。そうやって選んだ服を私は、クローゼットにかけるものも、引き出しにたたんで入れるものも、あけたときにキュンと胸がときめくように収納しています。
服は、かけるよりもたたむ方が収納力は何倍も上。また「たたむ」という行為は、手で直接触れることです。服に愛情やエネルギーを注ぐことにつながり、より大切にしたい気持ちがわいてくるんです。●かける服も、たたむ服もときめく見栄えを意識してしまって

収納は、明らかにたためないコートやジャケット、かっちりしたワンピースなどから優先的にハンガーにかけ、クローゼットのポールにつるしていきます。そして、たためるものはどんどんたたんでいきましょう。これまでハンガーにかけていたブラウスやカットソーなども、シワになりにくいものならたたんで小さくし、引き出しに立てていくことで、スペースを生み出せます。ハンガーがけする服は、適当につるすのではなく、定位置を決めておくと戻しやすく、きれいを保てます。私が実践しているのは、服の裾の並びが「右肩上がり」になるようポールにつるしていくこと。たとえば左から、コート、ワンピース、パンツ、スカート、ジャケット、シャツ類…などとカテゴリー別に長さを意識して並べるのです。人は、右肩上がりのラインを心地よく感じます。クローゼットの扉をあけるたびにきっと、ウキウキするはずですよ。

色も意識することがポイントです。左に暗く濃い色の服をかけ、右に向かって明るく薄い色になるようにします。引き出しの中に収納する服も、奥から手前に色が明るく、薄くなるグラデーションで立てて並べると、あけるたびに笑顔に。服を出し入れするたびにテンションが上がれば、最初に決めた定位置から崩れることなく、美しい収納がキープ可能。これぞ「ときめきマジック」です。面倒な衣替えから解放され、きれいも保てるクローゼットのつくり方、ぜひ取り入れてみてくださいね。●近況について


わが家の備えつけの洗濯機と乾燥機。私よりずっと大きくて、たくさん洗えますが、出し入れするのがけっこう大変です(笑)


アメリカに住んでから、コーヒーのおいしさに目覚めました。最近はまっているのは、チェーンショップ『フィルズコーヒー』のラテ。ミントがさわやかです。


ロンドン出張で泊まったホテルのクローゼット。かわいい壁紙とときめき式収納で、扉をあけた瞬間に、胸キュン!

【近藤麻理恵さん】
片づけコンサルタント。著書『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版刊)が42か国で刊行が決定し、米『TIME』誌で「世界でもっとも影響力のある100人」に選出される。夫、娘2人とアメリカに在住。

<取材・文/ESSE編集部>