韓国で吹き荒れる「ヒディンク狂風」 地元紙がハリルJと比較し代表強化の停滞に危機感

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7日にロシア、10日にモロッコと対戦 ヒディンク氏がロシア戦を観戦することが話題に

 ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループAで2位となり、9大会連続10回目の本大会出場を決めた韓国代表。

 7日にモスクワでロシア代表と、10日にスイスでモロッコ代表との国際親善試合が行われる。

 ロシアで行われるこの一戦を、2002年日韓W杯で韓国代表を率いたフース・ヒディンク氏が観戦することも報じられており、同氏が韓国代表にどのように関わっていくのかも地元メディアの関心事となっている。

 一方で韓国メディアが気になっているのは、日本代表の動向だ。ニュージーランド代表とハイチ代表とのキリンチャレンジカップ2連戦を控え、韓国のスポーツ紙「スポーツ朝鮮」は自国代表との現状を比較している。

「日本サッカーの状況でうらやましいことが一つある。それはハリルホジッチ監督の状況だ。ニュージーランド、ハイチ戦を通して、様々なテストを行えるのはとても良いこと。これまで起用できなかった選手たちを招集して、実力を見られるからだ」

 同紙は川崎のDF車屋紳太郎らが選ばれたそのメンバーにも注目し、「招集メンバーを見ても、監督が多くの選手をテストすることに意欲的だ」と報じている。

親善試合でも重圧に晒される状況では…

 そんな日本の状況と比べて、韓国はどうか。

 同紙は「(日本の状況と比べて)韓国で起こっている“ヒディンク狂風”は、シン・テヨン監督が生かすべき機会をすべて奪ってしまっている。親善試合を通じて、問題点を修正しなければならない時期に、シン監督は(ヒディンクが見ている前で)必ず勝たなければならないプレッシャーに晒されてしまった」と指摘。日本と韓国が抱える状況の違いに、地元メディアも本大会までチームはまとまるのかと、危機感を露わにしている。

 いずれにしても日本、韓国ともに、今後のテストマッチの結果によってチームを取り巻く状況は大きく変わっていく。その動向から目が離せない。

【了】

金 明碰●文 text by Myung-wook Kim

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images